重要無形文化財宮古上布菱に花の模様 単衣着物【中古】:銀座かわの屋

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沖縄本島から南西に約300kmに位置する宮古島で、苧麻の繊維から生まれる極細の糸で織られる宮古上布は、軽やかに風をはらんで、夏のお着物シーンを美しく彩ります。
宮古上布の歴史はおよそ400年前からとされていて、琉球国王に献上していたという記録が残っているそうで、その後1604年に薩摩の支配下になってからは、人頭税が課せられるようになり、女性は宮古上布を貢納布として納める事を義務付けられました。
厳重な管理の下で、大島紬の締め機の技術も取り入れられるようになってからは、緻密な絣の模様が織る事ができるようになり、精緻な宮古上布は麻織物の最高級品として薩摩上布という名前で全国に知られる事となりました。
宮古上布を織るために島で採れた苧麻の糸を使いますが、その糸績みはとても大変な時間と手間がかかる作業で、島の女性の手によって行われ、その道70年という方もいらっしゃいます。
60歳はまだまだ素人といわれるほど、高齢の方たちの手によってスムーズに糸績みがされ、宮古上布を織る糸は生まれます。
そして、緻密な絣の模様を織り出す工程は、目の良い若い方の手にゆだねられます。
宮古上布の組合をお訪ねした時にも、若い織り手の方たちが元気よく織られていましたが、それでも針の先で絣の目を揃えながら織っていかれるので、とても時間を要する事になり、一反の着物地ができあがるまでには2年の歳月が必要となるそうです。
こちらのお着物はとても小さなカ絣で模様が構成されていて、大きな菱の模様が組み合わさったように並んで、その中にお花のような模様が織り出されています。
気の遠くなるような小さな絣が並んで、おおらかな模様を表している事がなんだか微笑ましく思えるようで、それも宮古上布のひとつの魅力なのかもしれません。
こちらのお着物ですと、季節のものをモチーフにしたような染めの麻や生紬などの九寸名古屋帯などを合わされたり、自然布のような凝った素材の無地系の帯を合わされたり、羅織や透かし織などの軽めの八寸名古屋帯を合わされたりして、いろいろとお楽しみいただけるのではないでしょうか。
夏の装いを高級感のある素敵なものにしてくれるような、とてもお洒落な大変おすすめの逸品です。
衿裏には麻の平織の生地が使われ、居敷当はついていないお仕立てとなっています。


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重要無形文化財宮古上布菱に花の模様 単衣着物【中古】:銀座かわの屋
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