昔 東北の港町で栄えていた旧家の帳場神棚に祀られていた陶製唐人形『帳つけするあきんど』
言い伝えによると 江戸時代中頃 海運業で財を成した当時の当主が長崎で購入
した物といわれています。
商売繁盛・家運隆盛・財運招福・金運来福の守り神として大事にまつられ代々引き継がれ 家業の発展・隆盛に大いに役立った
商売のよりどころとしての役割を果たしていたようです。
海運いわゆる北前船で米をはじめ 地元の 海産物 また木材など手広く商売していたといわれています。
自身が米を扱っていたのでこの米俵に腰掛けた唐人形を自身に重ね合わせ手に入れたものといわれています。

おおきな米俵に半腰掛け帳面を付けています


左手に 帳面を開いてニッコリと笑みを浮かべています。
風貌は抜け目のないいわゆるあきんどつら（面）
下り眉毛鼻の下のちょび髭 顎髭ほほにも髭
極端に大きな福耳いかにもお金貯まりそうな・・・・・

四方を抜かりなく目配りする鋭い眼まなざし
かなり儲かったようで満面の笑顔
商売の秘訣は 帳（簿）つけにあり！！
帳面・帳簿つけ記憶を頼らず記録を忘れるな
損して徳とれ
常に笑顔を忘れずに
耳をそばだて情報収集を怠るな
とあきんどの心得を伝えているようです。
今見ても商家の守り神にふさわしい人形
と評価した訳がわかるような気がします。
縁あって旧家から譲り受けたものです。
ただ自分自身終活を急がなければならない年になりどなたか唐人形の良さあきんどの鑑の人形の良さを理解していただける方にお譲りしたいと思います。
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