The Beatles崩壊期に伴うビジネス上の混乱の中、友人たるEric Claptonが参加の”Delaney Bonnie”のツアーに短期間参加。音楽的なインスピレーションを得、本格的に自身の活動の準備を始める事となります。
また、後期The Beatlesが放置した作品制作向けの未編集セッションを纏め「Let It Be」として完成に尽力したかの大物プロデューサーPhil Spectorが、(後期The Beatles時代に Lennon/McCartneyの却下等に遭い)埋もれてしまった George Harrison自身が残した膨大な未発表楽曲やアイデアの秀悦さに注目し、称賛。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、ケースに経年の色褪せがございます。
故George Harrison存命時の本人監修リマスター仕様盤等々、様々なヴァージョンを持つ今作でございます。
本人監修版では、本人曰く「靄の掛かった様な音質を変えたい。くっきりとした音質にしたい」との願望を堪えながらの作業だった模様。
但し、マスタリング・エンジニアが(オリジナルに沿いながらも)その意を汲んだ感があり幾分(華やかで)現代的でございますが、良心的でアナログ感が強い音質というもの。
その後も様々なヴァージョンが制作されておりますが、この有り方が基礎となった感がございます。
現在ではDX版もリリースされておりますが、故Phil Spectpr特有のかの”Wall of Sound”が削除されている模様。
今作オリジナル・ミックス版は、リマスター前CDでございますが............................
そもそもCD音源がCD向けに(リマスターではないものの)音の調整が成されたものでございます。
近年、リマスターとは言えど、制作当時に生じた録音等のノイズや音質的な不具合を修正したものが多く目立ち、また音の輪郭を角張らせる、低音を強調するという現代的な音質に修正するというものも見かけられます。
正直リミックスではなかろうか?との感がありオーディオ・ファン中心にその傾向に異を唱える方々が見受けられ、リマスター前のCDが注目を浴びるここ昨今でございます......................................
何をか言わんや、でございます.........................................................
内容は言わずもがな。
ラインナップは豪華名手揃い。
George Harrison(Vo、G)、当時結成したばかりの”Derek the Dominos”:Eric Clapton/Bobby Whitlock/Jim Gordon/Carl Radle、そして(George Harrison絡みの)”Bad Finger”(Rhythm GPercussion)、
Dave Mason(G、ex-Traffic、後にFleetwood Mac)、Bobby Keys(Sax、The Rolling Stonesサポートメンバー
)、Jim Price(Trumpet)、御馴染みRingo Starr(Ds)、Alan White(Ds、後にYes)、
Pete Drake(Pedal Steel G)、
Klaus Voormann(B、嘗てThe Beatles”Revolver”等ジャケット・デザインを手掛ける。後にCarly Simon、Harry Nilsson、Nicky Hopkins
等)、
Gary Wright(Key,、当時Spooky Tooth
)、御馴染みBilly Preston(Key
)、
Gary Brooker(Key 当時Procol Harum)、何と!Phil Collins(一曲のみPer 当時Genesis、後にBrand X)他となります。
プロデュースはGeorge HarrisonとかのPhil Spectorとなります。
以前にソロ作を二作制作するものの、現代音楽系の音楽性で(サントラ含め)非常に趣味的なもの。
本格的なソロ作としては今作が最初となります。
The Beatles絡みそしてかの”Delaney Bonnie”関連のミュージシャン中心の豪華名手参加でございますが、当時セッション系で鳴らした(John Lennon絡みの)Alan White参加が目を惹くラインナップでございます。
後期The Beatlesの音楽性の鍵を握ったと言われるGeorge Harrisonでございます。
されどLennon/McCartney中心とした作曲という事もありThe Beatlesでは”Dark Horse”扱いに甘んじていた感があり、忸怩たる思いを噛み締めていた感がございます。
The Beatles崩壊期に伴うビジネス上の混乱の中、友人たるEric Claptonが参加の”Delaney Bonnie”のツアーに短期間参加。音楽的なインスピレーションを得、本格的に自身の活動の準備を始める事となります。
また、後期The Beatlesが放置した作品制作向けの未編集セッションを纏め「Let It Be」として完成に尽力したかの大物プロデューサーPhil Spectorが、(後期The Beatles時代に
Lennon/McCartneyの却下等に遭い)埋もれてしまった
George Harrison自身が残した膨大な未発表楽曲やアイデアの秀悦さに注目し、称賛。
そのPhil Spectorの手助けを得て制作に乗り出したという経緯がございます。
(作曲クレジットは少なかったものの)
後期The Beatlesの音楽性の鍵を握っていたのが正にこのGeorge Harrisonと判る音楽性でございます。
当時のEric Claptonと同じくアメリカ南部音楽への憧憬の念が感じられるもの。そして英国ミュージシャン特有のルーツ音楽の拡大解釈(曲解)も強く感じられるものでございますが、
(以前の二作からお分かりになられます様に)後期The Beatles
の実験性にも強く関与した事やそもそもポピュラー指向でメロディ重視の音楽性を持つミュージシャン。
また”Guitar Hero”的な役割よりは作曲面重視。The Beatles時代では作曲者として”Dark Horse”に甘んじた事を一気に発散したい願望が前面に出た感がございます。
(楽曲含め)相当量の音楽アイデアを溜めこんでいた模様で、完成すれば当時アナログ三枚組!という大作。但し、Phil Spectorが称賛した事が分かる質の高さがミソ。
捨て楽曲がないと言える出来で、また後期The Beatlesの音楽性の主導権だけでなくアート性もGeorge Harrisonが握っていたのか?とも思わせる楽曲も存在(Gary Brooker参加がミソ)。
The Beatlesの解散が非常に悔やまれたという当時でございますが、これ程の才能を飼い殺しにしていた事を鑑みるとThe Beatles自体が既に音楽的にも行き詰まっており、解散は免れないもの。
(例えメンバー間の確執やビジネス問題が皆無として)継続していてもGeorge Harrisonの離脱は免れない感がございます。
異例の三枚組とは言えど、英米のみならずヨーロッパ/北欧圏、日本、オーストラリア等々で大ヒット。自信を深めたGeorge Harrisonは自身の活動を基に驚くべき企画を持ち出す事となります..................................
当時結成間もないかの”Derek the Dominos”が参加。初仕事の模様で、その後の作品制作のヒントになった音楽性の感がございます............................................
またクレジット無しではございますが、作品本編に何と!かのPhil Collinsが一曲Per参加。
その後もPerのみの参加が多く存在するという方でございますが、そもそもリズム毎にスネアを入れるという呪縛が無いという稀有なドラマーでもございます。
セッション・ルーツを感じさせる感がございます..........................................
この機会に是非。