御存知！名手John Abercrombie/Randy Michael Brecker参加Billy Cobham 大傑作ライヴ盤「Shabazz(Recorded Live in Europe)」日本独自リマスター国内盤未開封新品でございます。
日本独自の模様で日本特有の高音中心で幾分杓子定規的なリマスターでございますがオリジナルに即しており、非常に良心的な音質でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い、Billy Cobham(Ds、Per、Orchestrations ex-Mahavishnu Orchestra)、John Abercrombie(G、後にGateway他)、
Randy Brecker(Trumpet Flugelhorn、後にThe Brecker Brothers)、Michael Brecker(Sax、Flute後にThe Brecker Brothers)、
Glenn Ferris(Trombone)、Milcho Leviev(Key)
、Alex Blake(B)となります。
プロデューサーはBilly CobhamとKen Scott(Mahavishnu Orchestra、David Bowie、Supertramp、Jeff Beck、America他)
。
録音エンジニアとリミックスをKen Scottが手掛けている事がミソでございます。
１９７４年６月４日スイス・モントルー”Montreux Jazz Festival”、同年６月１３日英国・ロンドン”The Rainbow Theater”での実況録音からの抜粋となります。
バンド編成からかの”The Brecker Brothers”を彷彿をさせますが、トロンボーン奏者の存在がミソでございます。
当時の”クロスオーヴァー系”の音楽性ではございますが、”Buddy Rich Jazz Orchestra”～(ロック音楽に最も接近した)”後期Gil Evans Orchestra”～七十年代前期の”故Frank Zappa”に繋がるもので、
また当時のプログレッシヴ・ロック等々のロック音楽の変革期を強く意識した感のある音楽性でもございます。
Billy Cobham自身のスリリングでハイテク感溢れるドラミングが強調されており、「
ドラマーのリーダーバンド」が伺えるものではございますが、
ライヴという事で演奏面重視からくる長尺化があるとは言えど楽曲の質との巧みなバランスが取られている事がミソ。
単なる技術品評会では終わらせない秀悦な音楽として、また単なるハイテクドラマーでは終わらない名手Billy Cobhamの稀有な才能を強く感じさせるものでございます。
また名手John Abercrombieの演奏も非常な聴きもの。
後に”Gateway”で知られる名手でございますが、当時のジャズ／ロックやプログレッシヴ・ロック、HR/HM等のロック音楽の変革期を意識したスリリングなもの。
非常に貴重な名演の感がございます。
今作はBilly Cobhamの大傑作1st「Spectrum」から二曲、当時の新曲二曲という構成でございます。
ロック・バンド編成制作であった”Taurian Matador””Red Baron”二曲をホーン隊含む編成で再構築という興味深いものでもございます。
(原曲はJan Hammer(Key、Mahavishnu Orchestraでの同僚、後にJeff Beck、Al Di Meola他、”Miami Vice”のテーマが大ヒット)、
かの故名手Tommy Bolin(G、ex-Zephyr、Energy、James Gang、Alphonso Johnson、後にDeep Purple)、
Leland Sklar(B、The Section、James Taylor、Jackson Browne、Phil Collins、Steve Lukather及びToto周辺等)が制作参加)
今ライヴ盤の”Taurian Matador”。
後にRandy Michael Breckerが”The Brecker Brothers”を結成致し、御馴染みの名曲”Some Skunk Funk”を生み出しますが、
このヴァージョンを基にした感がございます......................
また、今作ライヴ盤は後の名作”Heavy Metal Be-Bop”の有り方に影響を与えた感がございます.............反則技ハイテク・ドラム演奏の有り方含め..............

今作含めBilly Cobhamの初期作は結構なヒットを記録というもの。
如何に当時の音楽ファンの感性が非常に豊かで鋭いものであったか？が判るものでございます.......................................
後々に様々なドラマーのリーダー作が制作されますが、今作を含めたBilly Cobham初期作の商業的大成功は衝撃であった模様。
「(楽曲と釣り合えば)こんなに叩いても良いのだな.........」というミュージシャン基準が出来た感がございます..............................
正直反則技的ではございますが...........................
この機会に是非。
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