★Sevres(cit de la cramique)★ フランスが誇るセーブル窯はポンパドール婦人の助力もあって、王立窯として発展を遂げました。1759年、王立セーブル製陶所となり、今もフランスの文化と美を伝える優れた陶磁器を生み出し続ける国立セーブル製陶所の歴史はここに始まります。セーブルの功績は、国家的使命ともいえるフランス独自の意匠を確立し、完成度の高い芸術作品を作り続けてきたことにあります。18世紀、セーブルは東洋芸術の様式をうけつぎながらも、当代一流の化学者、画家、彫刻家、金工家の参加によって独自の世界を創造しました。「王者の青」「ローズ・ポンパドール」と呼ばれるセーブルの色、華美で鮮麗な装飾、独特の風合を持つソフトペーストなど、他の追随を許さないセーブル芸術が、宮廷文化の中に華開いたのです。盛名を馳せたセーブルも、国窯という背景から生産は非常に限定され、世の人々の目に触れることは少なく、「希少な陶磁器」と呼ばれました。今日に至っても、生産量は年間約6000ピースと限定され、そのほとんどがフランス国家のために作られます。この少量生産は、「最高の作品を作り出す」ための必然であり、その稀少性ゆえに、誇り高きセーブルの名声は一段と高まっています。
ブランド(原産国)
【セーブル・SEVRES】フランス
作品名(パターン)
Couplle Daniel 6(Bleu Lapis)
キューペル ダニエル 6(ブルーラピスラズリ)
成型年度
1960年
24K金彩装飾年度
1999年
作品サイズ
13.5 x 13.5cm,高さ:3.8cm
特記事項
画像と実際の作品の色合い及び風合いは微妙に異なります。
ギフト包装
対応できません。
参考上代(定価)
オープンプライス
作品説明
【素材:PD(ハードペースト)1770年頃にセーブル工房で開発調合された素材】
装飾:Bleu Lapis(ブルーラピスラズリ)地に24K金彩散らし仕上げ。
作品にはセーブル工房のロゴと成型年度、金彩装飾年度が記されています。
この作品の形態は1945~1986年にかけてフランス国立セーブル陶磁器製作所工房において制作活動に従事したFernand Daniel(フェルナン ダニエル)によって1953年に構想されました。この作品のフォルムはクレー(流し込み)技法によるものです。最初に980度の温度で焼かれた後、無色の釉薬の中に素早く浸して、釉がかけられます。乾燥後に筆による修正を施した作品は1360度の高温で焼かれます。ブルーラピスラズリは最初に不均一な厚さで青の層を施した後、穴熊のの毛で作った筆で軽く整え、その中に彫刻針で、ラピス・ラズリの石に真似て模様を描いています。その後グラン・フー(色を決めるため高温で焼き付ける技法)で焼かれます。縁回りや底部などの線状の金彩は24金を用いて手描きで仕上げられ後プチ・フー(金や色彩を低温で焼き付ける)技法がつかわれます。焼き付け後は金彩を磨いて艶出しする技法(ブルニサージュ・ア・レフェ)でセーブル工房独自の瑪瑙や赤鉄石を使った技術で丁寧に磨かれることにより「時代物」の風格とサテンのような柔らかい輝きがもたらされます。
☆Pate dure(porcelaine dure ou P.D)☆
ハードペースト(硬質磁器P.D):基本素材はカオリン(70%を含む)、長石、水晶、凍石からなる本磁器。これらの素材を約1300℃ー1450℃で高温焼成する。
★Sevres(cit de la cramique)★
フランスが誇るセーブル窯はポンパドール婦人の助力もあって、王立窯として発展を遂げました。1759年、王立セーブル製陶所となり、今もフランスの文化と美を伝える優れた陶磁器を生み出し続ける国立セーブル製陶所の歴史はここに始まります。セーブルの功績は、国家的使命ともいえるフランス独自の意匠を確立し、完成度の高い芸術作品を作り続けてきたことにあります。18世紀、セーブルは東洋芸術の様式をうけつぎながらも、当代一流の化学者、画家、彫刻家、金工家の参加によって独自の世界を創造しました。「王者の青」「ローズ・ポンパドール」と呼ばれるセーブルの色、華美で鮮麗な装飾、独特の風合を持つソフトペーストなど、他の追随を許さないセーブル芸術が、宮廷文化の中に華開いたのです。盛名を馳せたセーブルも、国窯という背景から生産は非常に限定され、世の人々の目に触れることは少なく、「希少な陶磁器」と呼ばれました。今日に至っても、生産量は年間約6000ピースと限定され、そのほとんどがフランス国家のために作られます。この少量生産は、「最高の作品を作り出す」ための必然であり、その稀少性ゆえに、誇り高きセーブルの名声は一段と高まっています。