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ミラフィオーレ社が受賞した賞の数々
ピエモンテのワイン造りの伝統を象徴するワイナリー
ミラフィオーレの歴史は、19世紀に遡ります。イタリア初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレ二世とローザ伯爵夫人の間に生まれた息子のエマヌエーレ・アルベルト・ディ・ミラフィオーリが、1878 年セッラルンガ・ダルバ村にワイナリーを創設し、そのワイナリーを「カーザ・エマヌエーレ・ディ・ミラフィオーレ」と名づけました。
エマヌエーレ・アルベルトは情熱を持ってワイン造りを行います。その結果はすぐに表れ、ブリュッセルの国際コンクールでの金メダル獲得をはじめとして、1880年代~90年代にかけてヨーロッパ各地の品評会で数々の賞を受賞するなど、ミラフィオーレのバローロはとても高い評価を受け、当時ワイナリーは順調に成長していきました。
しかし、エマヌエーレ・アルベルトはわずか43歳という若さで亡くなってしまいます。エマヌエーレ・アルベルトの息子が引き継ぐも彼はワイン造りに関心が低く、さらにフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)の被害の悪化や、世界恐慌など不運が続き1930年にミラフィオーレ社は経営破綻してしまうことになります。経営破綻に伴って、"ミラフィオーレ"という商標はガンチャ家に買収されてしまい、その後同じ場所でワイン造り自体は続けられていたものの、“ミラフィオーレ”ブランドは一時マーケットから忘れられた存在になっていました。(商標が買収された後、新たな会社名となったのが、初代国王が土地を買う前から存在していたその土地の古い呼び名である"フォンタナフレッダ"であり、現在のフォンタナフレッダ社に繋がります。)
フォンタナフレッダの名でワイン造りを行って約80年後の2009年、“ミラフィオーレ”の商標が買い戻され、創業当時の場所に戻ります。ミラフィオーレブランドの復活後は、フォンタナフレッダブランドと共存しつつも、全く異なる醸造哲学の下、19世紀創業当時の畑のブドウを当時の伝統的な方法で醸造したクラシックなワインを通して、伝統の重要さを再認識・再評価できる洗練された味わいを追求し続けています。
ラッツァリートの畑(上段)と、“王のセラー”にあるミラフィオーレの紋章が入った木樽(下段)
ミラフィオーレブランドを支える、伝統を重んじたワイン造り
ミラフィオーレは2009年の復活後も、創業当時の造り方にこだわり、ブランドのアイデンティティを守り続けています。
例えば畑は、ミラフィオーレのスタイルを表現するには創業時の畑が最も適していると考えられた、創業時と同じエリア(バローロ村のパイアガッロと、セッラルンガ・ダルバ村のラッツァリート)の2か所に位置しています。ブドウは当時植えられていたピエモンテの伝統的な3つの品種(ドルチェット、ネッビオーロ、バルベーラ)を使用。熟成用の樽も比較的モダンなバローロの造り手が好むバリックは使用せず、主に20~30HL の中樽またはそれ以上の大樽(140HLくらいまで)を使用するなど、機械を使っての破砕やルモンタージュ、ステンレスタンク内での温度管理をした発酵などの近代的な醸造方法の他は、ミラフィオーレ創業当時の伝統的な醸造方法にこだわっています。
そして、ミラフィオーレのワインの木樽熟成は“王のセラー”で行われます。このセラーはミラフィオーレ創業時に 使われていたセラーであり、ゆえに同社の歴史の中で最初に建てられたセラーでもあります。「ミラフィオーレのワインはここで生まれた」という想いを込めて、現代のミラフィオーレのワインもこのセラーで醸造・熟成されています。 “王のセラー”の中には初めて造られたバローロの熟成に使用した木樽が残っており、それらの木樽の上部に刻印されたミラフィオーレのセラミックの紋章から150年以上に亘る長い歴史を感じられます。
▲イタリアのワイン事業におけるサステナブル認証(Equalitas)取得
商品説明
ラッツァリートはセッラルンガ・ダルバ村、標高350~400m丘の上にある南~南西向きのクリュ(単一畑)の名前です。しっかりとした骨格と長期熟成の可能性をもつバローロを生み出す、エリアの中でも最も評価の高い畑です。エルヴェツィアーノと呼ばれる土壌で、グレーがかった石灰質の泥灰土が混じる堆積岩からなります。除梗、破砕後に32~33度に加熱し、初めの3日間はポンピングオーバー*を頻繁に行います。アルコール発酵が進んできたら、25度まで温度を落としポンピングオーバーされるジュースの量を減らし、タンニンが出すぎるのを防ぎます。その後、20~30日間かけてマセラシオンします。マロラクティック発酵後、温度を20度に保ちアルコール発酵します。発酵後は20~140hLの樽で2年間熟成。さらに瓶内でも寝かせ、タンニンがより滑らかになり、ブドウと樽のバランスを整えます。*ポンピングオーバー・・・ワインを均一に発酵させ、タンニンや色素の抽出を行うための攪拌作業。ルモンタージュとも呼ばれます。色合いはオレンジを帯びた深いガーネット。広大で力強いブーケは土や下草(スーボワ)の香りが広がり、スパイス、甘いバニラ、バルサムの香りと続きます。口に含むとフルボディで、しっかりとしたタンニンのある骨格に、かすかな酸味によって爽やかに長く余韻が広がります。単品を食後にゆっくりと味わうのはもちろん、赤身肉の料理や熟成したチーズにも最適です。
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エマヌエーレ・アルベルトの造るワインの質の高さは創業間もなく有名となり、国際品評会で数々の賞を受賞するなど、当時からバローロ造りの名ワイナリーとして国内外から注目される存在でした。
“ミラフィオーレ”ブランドの買収など厳しい状況に置かれたこともあったものの復活を遂げ、今も創業時にあった畑から採れる土着品種を使い、創業時からある”王のセラー“で伝統的な製法を用い、ピエモンテの偉大でクラシックなワインを造り続けています。
ミラフィオーレ社が受賞した賞の数々
ピエモンテのワイン造りの伝統を象徴するワイナリー
ミラフィオーレの歴史は、19世紀に遡ります。イタリア初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレ二世とローザ伯爵夫人の間に生まれた息子のエマヌエーレ・アルベルト・ディ・ミラフィオーリが、1878 年セッラルンガ・ダルバ村にワイナリーを創設し、そのワイナリーを「カーザ・エマヌエーレ・ディ・ミラフィオーレ」と名づけました。
エマヌエーレ・アルベルトは情熱を持ってワイン造りを行います。その結果はすぐに表れ、ブリュッセルの国際コンクールでの金メダル獲得をはじめとして、1880年代~90年代にかけてヨーロッパ各地の品評会で数々の賞を受賞するなど、ミラフィオーレのバローロはとても高い評価を受け、当時ワイナリーは順調に成長していきました。
しかし、エマヌエーレ・アルベルトはわずか43歳という若さで亡くなってしまいます。エマヌエーレ・アルベルトの息子が引き継ぐも彼はワイン造りに関心が低く、さらにフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)の被害の悪化や、世界恐慌など不運が続き1930年にミラフィオーレ社は経営破綻してしまうことになります。経営破綻に伴って、"ミラフィオーレ"という商標はガンチャ家に買収されてしまい、その後同じ場所でワイン造り自体は続けられていたものの、“ミラフィオーレ”ブランドは一時マーケットから忘れられた存在になっていました。(商標が買収された後、新たな会社名となったのが、初代国王が土地を買う前から存在していたその土地の古い呼び名である"フォンタナフレッダ"であり、現在のフォンタナフレッダ社に繋がります。)
フォンタナフレッダの名でワイン造りを行って約80年後の2009年、“ミラフィオーレ”の商標が買い戻され、創業当時の場所に戻ります。ミラフィオーレブランドの復活後は、フォンタナフレッダブランドと共存しつつも、全く異なる醸造哲学の下、19世紀創業当時の畑のブドウを当時の伝統的な方法で醸造したクラシックなワインを通して、伝統の重要さを再認識・再評価できる洗練された味わいを追求し続けています。
ラッツァリートの畑(上段)と、“王のセラー”にあるミラフィオーレの紋章が入った木樽(下段)
ミラフィオーレブランドを支える、伝統を重んじたワイン造り
ミラフィオーレは2009年の復活後も、創業当時の造り方にこだわり、ブランドのアイデンティティを守り続けています。
例えば畑は、ミラフィオーレのスタイルを表現するには創業時の畑が最も適していると考えられた、創業時と同じエリア(バローロ村のパイアガッロと、セッラルンガ・ダルバ村のラッツァリート)の2か所に位置しています。
ブドウは当時植えられていたピエモンテの伝統的な3つの品種(ドルチェット、ネッビオーロ、バルベーラ)を使用。熟成用の樽も比較的モダンなバローロの造り手が好むバリックは使用せず、主に20~30HL の中樽またはそれ以上の大樽(140HLくらいまで)を使用するなど、機械を使っての破砕やルモンタージュ、ステンレスタンク内での温度管理をした発酵などの近代的な醸造方法の他は、ミラフィオーレ創業当時の伝統的な醸造方法にこだわっています。
そして、ミラフィオーレのワインの木樽熟成は“王のセラー”で行われます。このセラーはミラフィオーレ創業時に 使われていたセラーであり、ゆえに同社の歴史の中で最初に建てられたセラーでもあります。
「ミラフィオーレのワインはここで生まれた」という想いを込めて、現代のミラフィオーレのワインもこのセラーで醸造・熟成されています。 “王のセラー”の中には初めて造られたバローロの熟成に使用した木樽が残っており、それらの木樽の上部に刻印されたミラフィオーレのセラミックの紋章から150年以上に亘る長い歴史を感じられます。
▲イタリアのワイン事業におけるサステナブル認証(Equalitas)取得
商品説明
ラッツァリートはセッラルンガ・ダルバ村、標高350~400m丘の上にある南~南西向きのクリュ(単一畑)の名前です。しっかりとした骨格と長期熟成の可能性をもつバローロを生み出す、エリアの中でも最も評価の高い畑です。エルヴェツィアーノと呼ばれる土壌で、グレーがかった石灰質の泥灰土が混じる堆積岩からなります。
除梗、破砕後に32~33度に加熱し、初めの3日間はポンピングオーバー*を頻繁に行います。アルコール発酵が進んできたら、25度まで温度を落としポンピングオーバーされるジュースの量を減らし、タンニンが出すぎるのを防ぎます。その後、20~30日間かけてマセラシオンします。マロラクティック発酵後、温度を20度に保ちアルコール発酵します。発酵後は20~140hLの樽で2年間熟成。さらに瓶内でも寝かせ、タンニンがより滑らかになり、ブドウと樽のバランスを整えます。
*ポンピングオーバー・・・ワインを均一に発酵させ、タンニンや色素の抽出を行うための攪拌作業。ルモンタージュとも呼ばれます。
色合いはオレンジを帯びた深いガーネット。広大で力強いブーケは土や下草(スーボワ)の香りが広がり、スパイス、甘いバニラ、バルサムの香りと続きます。口に含むとフルボディで、しっかりとしたタンニンのある骨格に、かすかな酸味によって爽やかに長く余韻が広がります。
単品を食後にゆっくりと味わうのはもちろん、赤身肉の料理や熟成したチーズにも最適です。
NameBarolo Lazzarito
生産地イタリア・ピエモンテ州
生産者ミラフィオーレ
生産年2009
タイプ赤ワイン
ブドウ品種ネッビオーロ
味わいフルボディ
アルコール度数14%
内容量750ml