平瀬光雄弓道論集/限定復刻版/射学要録・射法新書・新書後編射学精要の3点は現代弓道の在り方を考える上で参考になると考えここに収録した
商品説明
平瀬光雄弓道論集/限定復刻版/射学要録・射法新書・新書後編射学精要の3点は現代弓道の在り方を考える上で参考になると考えここに収録した
244ページ限定復刻版部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
弓道関係の伝書・伝巻類は、歩射・騎射等の故実的なものを含めると他武道ジャンルに比較して多く、今日全国に膨大な点 数残されている。それらの多くは筆写本で占められており、本来的には各家々の秘蔵となっていたものである。 ところで、江戸時代、印刷技術の進歩と出版産業の成立・発展により各分野にわたり多数の書籍が刊行・出版されるように なったが、武道の世界もこの影響を受け、多くの関係出版物が刊行されるようになった。編者の調査によれば、弓道関係刊行 物はその点数において兵法(軍法)・砲術書に次いで多く、今日四十点(矢数帳等を除く)余りの刊行物が出版されているこ とが確認されている。
中でも、ここにあげた平瀬光雄著『射學要録』(天明八年?1778刊)、『射法新書』(寛政九年?1797刊)、『新書後編射学精要』(寛政十一年-1799刊)の三点は、現代弓道の在り方を考える上で参考になると考え、ここに収録したものである。
特に『射學要録』の内容を熟読すれば、時代を越え弓道がどのようであるべきかを我々に教えてくれる。
著者平瀬光雄について現在判明しているところを総合すると、次のようである。本国は播磨、通称又右衛門、長水田龍子と号し、近江水口藩加藤家に仕え、後に京都に住し著述に専念した。幼少の頃より弓術・槍術・柔術・拳法などをよくし、『甲子夜話』(松浦静山著)巻四十二によると、砲術において錬筒なるものを発明したことが記されており、その多才ぶりがうかが える。中でも弓術は竹林派を修め、「これを学ぶこと二十年、この間各地を遊歴し、諸老の門戸を窺ひ、悉く其秘を探る」に、 「射芸の古に劣りて本意を失し」、師が弟子に教えるにその指導内容、指導法必ずしも正しくないことを痛感した。
射は「徳を観ること固よりにして軍射は射の本、武射の尤忽にすべからざる」ものであるとする著者は、当時の弓道界の実 態が「文射に類する遊戯の射、武射に似たる声名の射」として行われ、「観徳武用の本旨を遺失し、五射六科を弁へない」弓 術家がおおいことを憂慮し、「和漢の書を言ふもの数十家を考究し、且つ諸老の言を訪ひ、朝に考て夕に試み、発明する所を上梓するに至るのである。
お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。
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