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Audio Fidelity社は現在主流のフラットマスタリング方式の先駆者で知られますが、アナログ的な音質を指向しており非常に音質も良心的でございます。
アナログ盤にせよ、CDにせよ、ハイレゾにせよ、SACDにせよ、マスターテープの再現が一番重要でございます。
オーディオファンから「アナログ盤がマスターテープを一番上手く再現していたのではないか?」との指摘があり、嘗ての名マスタリング・エンジニア故George Marino等が手掛けた過去のアナログ盤が高値で取引されるここ昨今でございます。
但し、こちらにはスクラッチノイズはございませんが.......................................
ラインアップは名手揃い、John Mayall(Vo、G、Organ、Harmonica)、Eric Clapton(G、一曲のみVo、ex-Yardbirds、後にCream、Blind Faith、Derek The Dominos他)、John McVie(B、後にFleetwood Mac)、Hughie Flint(Ds、後にMcGuiness Flint、Bonzo Dog Doo-Dah Band他
)となります。
ゲストとしてAlan Skidmore(Tenor Sax、後にCentipede他)、Johnny Almond(Baritone Sax、後にMark-Almond他)、Derek Healey(Trumpet)となります。
後にPeter Green、Mick Taylor、故Andy Frazer、Aynsley Dunbarという名手が在籍する事でも知られる”John Mayall Blues Breakers”でございます(故Andy Frazerは快く思っていなかった模様でございます..........................)。
人気と比例し音楽性がポピュラー化するThe Yardbirdsに異を唱え脱退し、1965年4月John Mayall Blues Breakersに加入したEric Clapton。
かのJimmy Pageとのセッション(後に”Immidiate”絡みでJimmy Pageが作品化。Eric Claptonは怒り心頭だったとか.......)や後に合流するSteve Winwood(Traffic)と”Power House”を短期間並行活動しつつ、
1966年3月~4月に制作を行ったのが今作でございます。
時代はロック創成期時代後期。多様化・細分化を始める時期でございます。ブルーズの良質な模倣から次世代ロック音楽を睨んだ感がある音楽性でございます。
但し、Eric Claptonという演奏個性に依存する感がございます。
The Yardbirdsでの鬱憤を晴らす感があり、ギタリストとしての演奏エゴを満たしたいEric Claptonは非常にハードさを持つ驚きの演奏を披露。正直Eric Claptonキャリア随一とも言える演奏でございます。
但し、後の”Cream”を彷彿とさせる演奏感のあるもの。新バンド構想というGinger Bakerからのオファーを垣間見る感がございます。
Eric Clapton脱退後に加入する名手Peter Greenが(John McVie/Mick Fleetwoodと)結成するかの”Peter Green's Fleetwood Mac”の初期がブルーズの良質な模倣に終始した感がございますので、その対比が非常に興味深い所でございます。
その後Ginger Baker(Ds、ex-Graham Bond Organization)の誘いに乗り新バンド構想(条件はGinger Baker因縁の同僚Jack Bruce(B、Vo)参加だったそうでございますが....)
に参加
の為、1966年7月に脱退。
かの”Cream”が登場する事となります...................................................
但し、Eric Claptonの演奏エゴを全面に出した音楽性は”Cream”解散後にSteve Winwoodと結成する”Blind Faith”の作品制作セッション(デラックス盤に収録)までというもの。
今作は非常に短期間で貴重な時期の録音でございます...................................................
何処となくかのThe Yardbirdsでの後任Jeff Beckを意識していた感もございます.......................Jeff Beck自身が後にかのJimi Hendrixともやたら演奏含め絡んでいた模様でございます......ギタリストとして愚痴や悩みも聴いてもらっていたとか............
また、こちらはモノラル録音となります。
今作の制作当時は”モノラル録音最後の輝き”という
時代。
ステレオ録音という当時新しい方式が登場致しましたが、未だ過度期で両方式併用という段階。かのThe Beatlesですらモノラル録音盤に重点を置いていたという時代でございます。
そこでその新方式を本格的に売り込もうと(当時熱狂的に受け入れられていた)ロック音楽の多様性化に注目。
ロックバンドとオーケストラの共演をクラッシック楽曲にて共演しアルバム制作という企画がオーディオ・メーカー配下のレコード会社で企画されます。
されどバンド側から「自作曲にて」との希望が出され、レコード会社側が難色を示すものの、親会社の会長の鶴の一声で決定し制作。リリースすれば大好評という話が後にございます(かのMoody Bluesでございますが........)。
何をか言わんや、でございます.....................................
現在では入手が非常に困難。この機会に是非。
注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。