戦後日本を代表する写真家である渡部雄吉（1924-1993）の作品集『A Criminal Investigation』。
山形県酒田市に生まれ、戦後より田村茂のアシスタントを経て独立。『中央公論』『文藝春秋』などの文芸誌のグラビアを担当し、60年代にはアフリカやアメリカ・エスキモーさらにはヨーロッパなどを取材してまわったフォト・ジャーナリスト。70年代以降は国内の神楽などを撮影していました。
本書は、イギリスのディーラーが日本で渡部のプリントを取得し、その後フランスで「作品集」としてまとめられた一冊で、50年代後半の殺人事件を警察官が追うドキュメントを撮影したものです。映画のような緊迫感のある雰囲気や当時の日本の光景などが見事にまとめられ、世界的なベストセラーとなって、その後日本でも2回の新装版が刊行されています（邦題：張り込み日記）。
※中身の画像は私物を撮影したものです。
Editions Xavier Barral
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