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山形県西川町大井沢の「菊摩呂こけし工房」は、創始者・志田菊摩呂の孫・志田菊宏氏により現代へ継承される山形系こけしの工房です。2020年、菊宏氏の娘・楓さんも工人として作品を発表し、あらたな創作こけしの世界が注目されています。こけしは材木の乾燥・切り出しから絵付けに至るまでにさまざまな工程があり、一体一体に表情の違いを感じられる温かみが人気となり、木の素朴な風合い、かわいらしい表情、とりわけ東北の手作りこけしを愛好・収集する若い女性達「こけ女」が誕生するなど、じわじわと収集家が増えています。●えじこ とは?東北地方において、農作業の際に面倒の見られない乳飲み子を納めるために用いられた木や竹製の丸い籠のことをいいます。この「えじこ」が元となり、赤ちゃんが籠に入った形を模した木製人形・木地玩具を総称して「えじこ」と呼ぶようになりました。一般的にはねむりえじこが有名ですが、菊摩呂こけし工房では他とは一味違う小寸えじことなっております。※写真はイメージです。手づくりの為、1点1点仕上がりが異なります。※手づくりの為、お届けまでに1カ月程度かかります。(制作状況によって2~3カ月お時間をいただく場合がございます。予めご了承ください。)■西川町の自然から受けるインスピレーション自然の宝庫、西川町。中でも大井沢地区は、朝日連峰と月山、そして寒河江川に抱かれた山紫水明のエリアです。この地に工房を構えるのが「菊摩呂こけし工房」。初代の菊摩呂工人より受け継ぎ守り続ける山形系の“伝統こけし”から、個性やオリジナリティが溢れる“創作こけし”まで、志田菊宏工人、志田楓工人の親子二代で製作しています。創作こけしに描かれる絵は、きのこやつくし、花など西川町の自然をモチーフにしたものが多く、豊かな自然に囲まれているからこそ生まれる感性に溢れています。■親子二代で守り続ける伝統こけしの技と新たな風東北地方は古くから林業が盛んで、木地師(ろくろなどを用いてお椀やお盆などを製造する職人)が多く活躍していました。江戸時代後期、その木地師が副業として温泉地でお土産用に作り始めたのが、こけし誕生の有力な説と言われています。丸い頭、直線的な胴体、涼やかな顔立ち。その特徴的なフォルムは古より伝統として守られ、不変的な美しさが多くの人の心を掴んできました。菊摩呂こけし工房二代目・菊宏工人が菊摩呂こけし工房を開業したのは、昭和60年のこと。米沢の高崎祐一工人の元で5年間木地修行を積む傍ら、描彩は祖父菊摩呂工人から手ほどきを受けました。現在、菊宏工人は自身のオリジナリティをプラスした伝統こけしを、三代目の楓工人は創始者・菊摩呂工人の作品を復元する形で、継承した技術を現代へ繋いでいます。第三次こけしブームと、創作こけし2010年頃に到来した第三次こけしブームでは「こけし女子(こけ女)」という言葉も生まれる社会現象になりました。菊宏工人が創作こけしの製作に取り組み始めたのも、この頃です。多くの批判を受けながら『このままだと、こけしの未来は無い』という強い意志で挑んだ新たな挑戦は実を結び、若い女性を中心に創作こけしの人気は年々高まる一方。現在は楓工人と親子二代で伝統こけしを守りながら、個性的な創作こけしを製作しています。■互いを尊重し合う師弟。そして生まれる愛らしいこけしたち。師弟関係でありながら、つくり上げる作品はそれぞれの感性で自身のつくりたい物をデザインしています。出かけた先で面白いコップの形が目に留まり、それをカタチにする…そんな自由な発想ができるのも、創作こけしならでは。西川町の特産品きのこをモチーフにした“きのこなこけし”は、菊宏工人が「地元のきのこをこけしに活かせないか」と形にしたもの。初代の頃と比べると表情やフォルムが少しずつ変化していますが、それは楓工人の“若い女子目線”のアドバイス”も活かされているようです。「こうした方がもっと可愛くなるよと伝えました」と笑いながら、その口調には師匠に対する尊敬の気持ちが溢れていました。職場のデスクにも馴染む、ほどよいサイズ感菊摩呂工房の創作こけしは、手にすっぽりと収まる小寸こけしと呼ばれるものが大半を占めています。「思わず沢山集めて並べたくなる」「作業スペースに置いても違和感がない」そんなサイズ感も、女性に人気の理由かもしれません。仕事でちょっと疲れた時、ふと目に入るこけしの穏やかな表情に癒されますよ。■三代目 志田楓工人が語る『こけしの魅力』こけしに使われる木材は、主にイタヤカエデ。そのカエデの名を持つ志田楓工人は、菊摩呂こけし工房の三代目です。物心ついたころから、父 菊宏工人の仕事を間近に見ながらも、こけしにはあまり興味が無かったという楓工人。転機が訪れたのは、高校二年生。進路を考え始めた時の事でした。「自分の家が生業としている『こけし』という伝統工芸を継ぐのは、自分しかいない。絶やしてはいけないという使命感に近いものがありました」と語ってくれました。デザインの専門学校を卒業後、石川県挽物轆轤技術研修所で木地引きの技術を習得。2019年に菊摩呂こけし工房に戻り、翌年には工人としてデビューを果たします。「墨で顔を描く時が一番緊張します。失敗が許されない一発勝負。自分の気持ちがこけしの表情に表れるので、そんな部分も楽しみながら描いています」また、ご自身も“こけ女”という彼女に、こけしの魅力を聞いてみると「縁のある子(こけし)は、顔を見ていると『自分を連れて帰って』と言われているような気持ちになるんです。同じ系統でも、表情や模様は工人さんによって違ったりするから。こけしとの出会いは一期一会。どんな子と縁があるのか、そのワクワクもあったりします」と。「ふるさと納税でお申込みされた方にも、どんな子が届くか楽しみにして頂いて、その子との縁を大事に、ずっと可愛がってもらえたら嬉しいです」そう話す楓工人の目は優しさに満ちていました。まるで、我が子を送り出す母のように。<志田楓 プロフィール>昭和60年、父である志田菊宏が山形県西川町大井沢に「菊摩呂こけし工房」を開業。大正時代の「はめ込み中央胴細菊くずし胴模様」を復元したという「菊摩呂こけし」。その創始者であり曾祖父の志田 菊摩呂氏から継承した技術を、父・菊宏さんとともに現代へ繋いでいる。伝統の山形系こけし・創作こけしが多くの人々に親しまれ、人気を集めている。
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山形県西川町大井沢の「菊摩呂こけし工房」は、創始者・志田菊摩呂の孫・志田菊宏氏により現代へ継承される山形系こけしの工房です。
2020年、菊宏氏の娘・楓さんも工人として作品を発表し、あらたな創作こけしの世界が注目されています。
こけしは材木の乾燥・切り出しから絵付けに至るまでにさまざまな工程があり、一体一体に表情の違いを感じられる温かみが人気となり、木の素朴な風合い、かわいらしい表情、とりわけ東北の手作りこけしを愛好・収集する若い女性達「こけ女」が誕生するなど、じわじわと収集家が増えています。
●えじこ とは?
東北地方において、農作業の際に面倒の見られない乳飲み子を納めるために用いられた木や竹製の丸い籠のことをいいます。
この「えじこ」が元となり、赤ちゃんが籠に入った形を模した木製人形・木地玩具を総称して「えじこ」と呼ぶようになりました。
一般的にはねむりえじこが有名ですが、菊摩呂こけし工房では他とは一味違う小寸えじことなっております。
※写真はイメージです。手づくりの為、1点1点仕上がりが異なります。
※手づくりの為、お届けまでに1カ月程度かかります。
(制作状況によって2~3カ月お時間をいただく場合がございます。予めご了承ください。)
■西川町の自然から受けるインスピレーション
自然の宝庫、西川町。中でも大井沢地区は、朝日連峰と月山、そして寒河江川に抱かれた山紫水明のエリアです。
この地に工房を構えるのが「菊摩呂こけし工房」。
初代の菊摩呂工人より受け継ぎ守り続ける山形系の“伝統こけし”から、個性やオリジナリティが溢れる“創作こけし”まで、志田菊宏工人、志田楓工人の親子二代で製作しています。
創作こけしに描かれる絵は、きのこやつくし、花など西川町の自然をモチーフにしたものが多く、豊かな自然に囲まれているからこそ生まれる感性に溢れています。
■親子二代で守り続ける伝統こけしの技と新たな風
東北地方は古くから林業が盛んで、木地師(ろくろなどを用いてお椀やお盆などを製造する職人)が多く活躍していました。江戸時代後期、その木地師が副業として温泉地でお土産用に作り始めたのが、こけし誕生の有力な説と言われています。
丸い頭、直線的な胴体、涼やかな顔立ち。その特徴的なフォルムは古より伝統として守られ、不変的な美しさが多くの人の心を掴んできました。
菊摩呂こけし工房二代目・菊宏工人が菊摩呂こけし工房を開業したのは、昭和60年のこと。
米沢の高崎祐一工人の元で5年間木地修行を積む傍ら、描彩は祖父菊摩呂工人から手ほどきを受けました。
現在、菊宏工人は自身のオリジナリティをプラスした伝統こけしを、三代目の楓工人は創始者・菊摩呂工人の作品を復元する形で、継承した技術を現代へ繋いでいます。
第三次こけしブームと、創作こけし
2010年頃に到来した第三次こけしブームでは「こけし女子(こけ女)」という言葉も生まれる社会現象になりました。菊宏工人が創作こけしの製作に取り組み始めたのも、この頃です。
多くの批判を受けながら『このままだと、こけしの未来は無い』という強い意志で挑んだ新たな挑戦は実を結び、若い女性を中心に創作こけしの人気は年々高まる一方。現在は楓工人と親子二代で伝統こけしを守りながら、個性的な創作こけしを製作しています。
■互いを尊重し合う師弟。そして生まれる愛らしいこけしたち。
師弟関係でありながら、つくり上げる作品はそれぞれの感性で自身のつくりたい物をデザインしています。出かけた先で面白いコップの形が目に留まり、それをカタチにする…そんな自由な発想ができるのも、創作こけしならでは。
西川町の特産品きのこをモチーフにした“きのこなこけし”は、菊宏工人が「地元のきのこをこけしに活かせないか」と形にしたもの。初代の頃と比べると表情やフォルムが少しずつ変化していますが、それは楓工人の“若い女子目線”のアドバイス”も活かされているようです。「こうした方がもっと可愛くなるよと伝えました」と笑いながら、その口調には師匠に対する尊敬の気持ちが溢れていました。
職場のデスクにも馴染む、ほどよいサイズ感
菊摩呂工房の創作こけしは、手にすっぽりと収まる小寸こけしと呼ばれるものが大半を占めています。
「思わず沢山集めて並べたくなる」「作業スペースに置いても違和感がない」そんなサイズ感も、女性に人気の理由かもしれません。
仕事でちょっと疲れた時、ふと目に入るこけしの穏やかな表情に癒されますよ。
■三代目 志田楓工人が語る『こけしの魅力』
こけしに使われる木材は、主にイタヤカエデ。
そのカエデの名を持つ志田楓工人は、菊摩呂こけし工房の三代目です。
物心ついたころから、父 菊宏工人の仕事を間近に見ながらも、こけしにはあまり興味が無かったという楓工人。転機が訪れたのは、高校二年生。進路を考え始めた時の事でした。
「自分の家が生業としている『こけし』という伝統工芸を継ぐのは、自分しかいない。絶やしてはいけないという使命感に近いものがありました」と語ってくれました。
デザインの専門学校を卒業後、石川県挽物轆轤技術研修所で木地引きの技術を習得。2019年に菊摩呂こけし工房に戻り、翌年には工人としてデビューを果たします。
「墨で顔を描く時が一番緊張します。失敗が許されない一発勝負。自分の気持ちがこけしの表情に表れるので、そんな部分も楽しみながら描いています」
また、ご自身も“こけ女”という彼女に、こけしの魅力を聞いてみると「縁のある子(こけし)は、顔を見ていると『自分を連れて帰って』と言われているような気持ちになるんです。同じ系統でも、表情や模様は工人さんによって違ったりするから。こけしとの出会いは一期一会。どんな子と縁があるのか、そのワクワクもあったりします」と。
「ふるさと納税でお申込みされた方にも、どんな子が届くか楽しみにして頂いて、その子との縁を大事に、ずっと可愛がってもらえたら嬉しいです」
そう話す楓工人の目は優しさに満ちていました。まるで、我が子を送り出す母のように。
<志田楓 プロフィール>
昭和60年、父である志田菊宏が山形県西川町大井沢に「菊摩呂こけし工房」を開業。
大正時代の「はめ込み中央胴細菊くずし胴模様」を復元したという「菊摩呂こけし」。
その創始者であり曾祖父の志田 菊摩呂氏から継承した技術を、父・菊宏さんとともに現代へ繋いでいる。
伝統の山形系こけし・創作こけしが多くの人々に親しまれ、人気を集めている。
商品説明
名称
こけし
内容
<菊摩呂こけし工房> 小寸えじこ ×1点
工人: 志田 楓
系統: 山形系
高さ: 高さ約6cm、横幅約4.5cm
事業者・製造者
菊摩呂こけし