こちらはサイズ表記38の、エアロレザーの代表モデル、ハイウェイマンの推定で８９年以前（馬革での製造を開始した直後あたりの、おそらく８６年頃のタグと思われる）超希少な馬革最初期の革パッチタグが付いたモデルです。
・非喫煙、ペット非飼育環境です。トラブル防止の為、細かい事が気になる方や、ヴィンテージ、ＵＳＥＤ、中古、古着にご理解の無い方はご入札はご遠慮下さいますよう宜しくお願い致します。
※ 30年以上は経過する年代物のヴィンテージ レザーとなります。まだ使えますが、それなりの傷や皺含めダメージ等が有るのでジャンク扱いでお願いします。詳細は写真と説明をご参照ください。
※ 袖を中心にクラック有り、元はブラウンレザーですが、クロムエクセルのブラックは茶色いレザーの表面を顔料で黒く着色した革で有ると言う認識から、adoカラーを使って茶芯のブラックカラーの茶芯レザーへ染め替えしてます。剥がれて下地見える箇所あります。
【サイズ表記 38】
・肩幅 約42cm
・身幅 脇 約55.5cm
・裾幅 約52cm
サイドアジャスターで左右共、更に6cmくらいずつ絞れます。
・着丈 襟の付け根から 前 約65.8cm
後 約65cm
・袖丈肩から約61cm
・脇から袖先まで約40cm
・裄丈 約87cm
※袖は湾曲した形状の袖になります。
※極力実物のサイズデータを計測しておりますが、素人採寸故、若干の誤差は御容赦下さい。
体型は腕の長さ、肩幅、胸囲等、個々人で差があるので、平置き実寸をご参照の上、ご自身のお手持ちの洋服を計測してイメージを掴む事を強くお勧め致します。
シルエットは現行や、他の旧モデル等と比べ、着丈が１インチ以上は長く、襟もちょっと古い初期型にもみられるデカエリ（大きい襟）仕様なのでエアロレザー社、創設者のケンカルダー氏のように襟を立てて着用するととてもカッコイイです。
※今まで色々な時代のエアロレザーを所有し着てきた個人的な印象にしか過ぎませんが、金馬タグなら通常のアメリカのライダースと比べてエアロレザーだとワンサイズ大きい印象が有り、黒馬タグだとサイズ表記通りの印象でした。
・エアロレザー自体は製造された時期や個体差でもサイズ感が違うだけではなく、オーダーも受けていたりするので、中古での購入の場合は個体差も考慮し、平置き実寸をご参照の上、ご自身のお手持ちの上着を計測してイメージを掴む事を強くお勧め致します。
状態
【革パッチ】
・革自体に傷や色抜け等御座いますが、金色の印字自体はしっかりと残っております。
・印字や革パッチ自体の状態は年代を考慮しても割りかし綺麗な方だと思います。
【ZIPファスナー】
・胸ポケットのボールチェーンジッパーと、メインのailee ZIP共に健在です。
・差込み口の布も、受け側の付け根も布にもダメージは無く、スライダーイカレしていない、きちんと開閉できるミントコンディションのZIPです。
・ZIPの歯抜けや欠けも御座いません。使用に問題は無いですが、若干ブラスZIP特有の緑青が出ている箇所が見られます。ブラシ等でお手入れすれば、いくらかは綺麗になると思います。
【チェック柄の裏地ライナー】
・毛玉感御座います。
・裾付近にダメージ有ります。特にサイドアジャスターベルトで絞った際にズボンとスレる辺りや、ズボンのバッグポケットに入れたウォレットと干渉していた辺りにダメージが見受けられます。
【革の状態】
・袖を中心にクラック有り、元はブラウンレザーですが、adoカラーにてブラックへ染め替えしてます。剥がれて下地が見える箇所あります。
・他にも全体的にUSED特有の使用感や、クラック、擦れ、剥け、切り傷等が見られる箇所有るかと思います。オイルを入れずにクラックを入れて行きジョニーデップが着てるようなボロボロでクラッキーなヴィンテージの革ジャンみたいな雰囲気にエイジングして着込んで行っても良いと思います。
・サンプリングや参考資料にも最適なコレクターズアイテムとして価値のある物ですので、価値の分かる方のみご入札下さい。
このハイウェイマンは、非常に希少な革パッチモデルが付いた、馬革最初期のヴィンテージエアロレザーです。
ハイウェイマンはイギリスのエアロレザー社創設時に最初にデザインされたモデルであり、以来、ハイウェイマンは、エアロレザーの看板モデルでもあり、エアロレザーにとっては最も重要なアイコン的モデルにあたります。
エアロレザーは伝統的に、1日のスタートをハイウェイマンの製作作業から入ると言われております。創業当初は、ハイウェイマンも牛革で製造されておりましたが、エアロレザーと言えば馬革である事に意味があるように、エアロレザーの神髄である馬革で製造を始めた時期の馬革最初期型のハイウェイマンとなります。現在は馬革の入手をはじめ、原皮の入手が難しくなりつつあり、皮革製品の価格自体も高騰してきております。
【特徴として】
・着丈が現行モデルより1インチ以上は長く、アメリカのライダーズジャケットよりも、ユーロ圏のヴィンテージモーターサイクルジャケットに似た形をしている為、ワイルドさの中にも非常にエレガントな雰囲気を感じ取れる上品なデザインです。
・裏地にはスコットランドらしいチェックのネル素材を袖まで使用しております。ちょっとした動作の瞬間に袖口からチェックが覗くのが憎らしいチラリズムを堪能できる仕様です。
・サイズ表記タブも、首元のラベル下ではなく左側ポケット内部にサイズ表記タブが有ると言うのもこの時期のエアロの特徴でとても興味深いです。
・サイドベルトのバックルも、２０年くらい前のモデルや、現行モデルではまず見られない、旧いヴィンテージのエンジニアブーツに使われるプレス打ち抜きで形成したようなローラー付きの旧型バックルになっております。
・ジッパーにはフランス等、ユーロヴィンテージＺＩＰで見かける「ailee」のＺＩＰを使っております。
ジッパーの差込口はセルロイド・プラスチック貼付けは無く、挿し込み金具と一体になった薄い金具（セルロイド・プラスチックの役をする金具）があるZIPファスナーです。
30年以上は経過しているエアロレザーですが、エアロレザーでaileeＺＩＰが破損せずに残っているのは割と珍しいと思います。
エアロレザーは分厚い革の強度にジッパーが負けてしまい破損で交換になる場合が多い印象ですが、このハイウェイマンはオリジナルのailee(アイリー)の状態を保っており、zip交換されていない当時物としても非常に希少です。
製造当時のオリジナルZIPは年代の推測や、現代のZIPでは出せない雰囲気を感じるのに、ヴィンテージの洋服では欠かすことの出来ないポイントです。
参考資料としても十分価値のある物です。レアな革パッチのモデルなので、そうそう出回るものではないと思います。
上記の通り古い創業初期のヴィンテージエアロレザーの特徴が全て揃った状態です。
超レアな革パッチのタグは、洋書の革ジャン本や某雑誌で組まれたエアロレザー特集の「歴代タグの表」にすら載ってなく、２００４年か５年頃に写真を付けてエアロレザー本社へメールで問い合わせたところ、初期の初めの頃のモノだと回答して戴きました。
８７～８９年まで使われたのか？馬革を使い出した時期に一時的に使用した物だったのか？詳細は判りませんが、某雑誌の中で創始者のケン・カルダー氏が話してる内容（エアロレザー創業当初８５年は牛革を使ったが、雰囲気に納得いかなくて８６年から納得のいく馬革を探し世界中を飛び回った話しが載っているので）から、私的に解釈をすると（革タグにＧｅｎｕｉｎｅｆｒｏｎｔ－ｑｕａｒｔｅｒｈｏｒｓｅｈｉｄｅと記されてる事や、手元のタグ年表の資料で抜けている年代８６年の）フロントクォーターホースハイドに変えてから直ぐ位のモデルかと思います。エアロレザー創世記の牛革のモデルでは破損していて残っている個体は少ない物の、aileeのzipファスナーを使用している事からも最初期のモデルである事は明らかですが、あくまでも私の解釈です。
８７年～布タグになってる事や、参考資料でケン・カルダー氏がやっとの思いで見つけた理想のホースハイドとの感激する出会いの話から考えても、馬革へ変えた当初は惜しみなく革パッチのタグにした可能性が考えられるかと思います。
この時代のハイウェイマンは現行のモデルと形状が異なる為、創業当初の初期型エアロレザーを知らない人には一目ではエアロレザーと判断が付かないかも知れませんが、着丈が長いヴィンテージエアロは洗練されて見えると思います。
エアロマニアの方、コレクターの方、着倒しても、インテリアや、資料としてコレクションに加えても良いかと思います。
エアロレザーは創業当時、牛革で製造されていた事が有名ですが、「エアロレザーは馬革であることに意味がある」とお考えのエアロマニアの方も多いのではないでしょうか。
革ジャンの参考資料に保有したい方は無論、エアロレザー関係者の方、ヴィンテージレザーコレクターの方、（時計で言うところの）上がりレザーとしてこの機会にコレクションに加えてみては如何でしょうか。
そうそう出回る物では無いと思うので、本当に大切にしてくださる方に落札していただきたいと思っております。