チャート的にも前作以上に大ヒット。Dioの最高傑作と称される名盤もございます....................................................................(バンドらしかったDioの...と形容する向きもおられます..............................) プロデューサーに音楽性を弄ってほしくない事もあり、Ronnie James Dio自身がプロデュースを手掛けておりますが、あくまでここでは”Dio”というバンド。それぞれの音楽個性の集合という感がございます。
後にも名盤を制作し続けるも、あくまで「Dioは自分のバンド」と言い張るRonnie James Dio。
Audio Fidelity社は現在主流のフラットマスタリング方式の先駆者的な会社でございます。非常に情報量が多く、案外アナログ的な感覚のある音質でも知られるもの。
非常に良心的な音質でございます(但し、オーディオ機器によりけりでございますが...................)。
そもそもCDにせよ、SACDにせよ、ハイレゾにせよ、アナログにせよ、マスターテープの再現が重要なテーマでございます。「アナログ盤が一番マスターテープの再現をしていたのでは?」とのオーディオファンの指摘もあり、
嘗ての名マスタリングエンジニアが手掛けたアナログ盤が高値で取引される昨今でございます。
されど、ここではスクラッチノイズはございませんが.....................................................................
内容は言わずもがな。
ラインアップは故Ronnie James Dio(Vo、Keyex-Elf、Rainbow、Black Sabbath)、Vivian Campbell(Gex-Sweet Savage、後にWhitesnake、Shadow King、Riverdogs、Def Leppard)、
故Jimmy Bain(BVo、Key ex-Rainbow、Wild Horses、
後にWorld WarⅢ、The Last In Line、3 Legged Dog、Resurrection Kings等)、
Vinny Appice(Dsex-Axis、Derringer、Black Sabbath、後にWorld WarⅢ、The Last In Line、3 Legged Dog、Resurrection Kings等
)、
新加入のClaude Schnell(Key)となります。
Black Sabbathを解雇されたRonnie James Dio、Vinny Appice結成のバンドではございますが、
(Jimmy Bain未加入期)L.A.での極初期ラインナップ変遷では後にOzzy Osbourne、Badlandsで名を馳せる名ギタリストJake.E.Leeが在籍していた模様(性格が合わず袂を分かつ)。
ギタリスト人材に困り、イギリスにて元同僚のJimmy Bainにギタリスト紹介を依頼。Jimmy Bain自身が絡むNWOBHM人脈より当時の若手名ギタリストでアイルランド出身のVivian Campbellを獲得、
二人を加入させるという経緯がございます。
前作リリース後、ツアーメンバーとしてClaude Schnell(Key)を起用。前作共に好評のツアー後に正式メンバーとして迎え、五人編成として制作に乗り出した経緯がございます。
前作を継承したギター中心の作品ではございますが、腕のある専属Key奏者を迎えた事もあり、前作よりも洗練された躍動感ある纏まりのある作風となっております。
同郷のハイテク名ギタリストGary Mooreの影響が強く、新世代のハイテク系感覚を持ち合わせる看板名ギタリストVivian Campbellの存在が鍵ではございますが、
(作曲クレジットはないものの)Claude Schnellがアレンジに参加している模様。
その甲斐があり、前作では結構大雑把だった楽曲(全盛期Dioの特徴でもございますが.......)が洗練され、纏まりと統一感があるものとなり、リフや楽曲展開等非常に作り込まれた巧みな感覚のものとなっております。
前作よりも洗練さと躍動感あるもの。スピーディーな楽曲が目立ち、(楽曲がグルーヴ感主体であっても)スリリングで非常に勢いに満ちた感があり、前作よりも非常に現代的な感覚が
ある
イギリス/ヨーロッパ系HMが聴かれます。
前作同様、在籍したレインボウ、ブラック・サバスに繋がるメロディアスさを引き継ぎつつ、
ではございますが、前作のメロディアスさよりも現代的なハードさ・タフさを強調した感がございます。
「様式美系HM」とは言われますが
現代的な洗練さや解り易さを
持ち合わせている事がミソでございます(ここがJimmy Bainの貢献でしょうか?)。
前作同様、ハードでありながらも、イギリス/ヨーロッパ系の底無沼なへヴィさを避けている事もミソ。
”Caught In The Middle”路線で前作のアウトテイクで隠れ名曲だった”Evil Eye”の再録ヴァージョンを収録。
良い意味でのポピュラーな感覚を持つ楽曲が再び登場(Ronnie James Dioのみの作曲クレジットではございますが明らかにVivian Campbellが作曲に貢献の感があり、後にDef Leppard
加入する事が理解出来ます
)。
(全盛期の作曲に関してはCampbell/Appice/BainのセッションにRonnie James Dioが立ち会い、立ち上がった原曲にDioがスキャットで歌を被せるものであったとも言われます.................................)
当時の八十年代と言う新時代に上手く対応出来た事がお分かりになられると存じます。
Black Sabbathではシンプルさを主に置いていた感のあるVinny Appiceの演奏でございますが、前作同様自身が音楽性(作曲参加有り)に関わる事もあり、嘗て”Axis”で見せた演奏の巧みさや躍動感が聴かれるもの。
前作よりも巧みな演奏が聴かれ、Vinny Appice自身のベストワークの一つではと存じます。
前作同様Jimmy Bainの演奏のシンプルさは当時の作品非難の対象となっていた感がございますが、ハイテク系ギタリストに手数系である事を存分に発揮したドラマーという強い個性に、腕と才能が確かなキーボード奏者が加入。
嘗てのLed ZeppelinのJohn Paul Jones曰くの「自分まで個性を強く出してしまえば音楽が崩壊するから、一線を退いて他の個性を繋げていった」というバンド音楽アレンジャーの感覚なのでは?との感がございます。
新加入のClaude Schnellではございますが、オーケストレーション中心ではございますが鍵盤捌きからも確かな腕前が感じられるもの(ex-Steeler、Lionの名ドラマーMark Edwardsのソロ作”Cord Of Honor”での演奏が顕著でございますが...................)
。
八十年代ならではのキーボードアレンジが感じられる個所があるものの、非常に巧みさを感じさせるものでございます。
専属のKey奏者がおらずその演奏の稚屈さが玉に瑕だった前作の反省に立った感がございます(ギター中心の音楽性でございますので目くじらを立てる程ではございませんが...................)。
エンジニアは前作同様、サウンドエンジニアを兼ねるAngelo Arcuri(後にDokkenのライヴ盤”Beast From The East”を手掛ける)でございますが、
前作の好評・好セールスがあり低予算から幾分脱却した感がございます。
前作録音での冒頭曲等のドラムの録音で余計な音を拾っている(金管系器具を外しておかない事が一番悪いのですが.......)等々の
素人臭さや手造り感からも脱却し、
プロらしさが感じられるものとなっております
(ただ冒頭曲のギターソロ以降で右チャンネルのギター音量が急に低くなる「何だかな~」という面もございますが...........................................)。
前作よりもドラム音が控えめの感がございますが、今作の音楽性や演奏・アンサンブル、楽曲同様に洗練されたものとなっております(ベース音が聴き易いという特徴もございます)。
八十年代初頭とは言え、無駄なディジタル・エフェクトやエコーを加えてない(ドラム含めた)音造りの自然さがミソ(前作程の生々しさはございませんが....................................)。
オーディオファンに定評のあるかのAudio Fidelity社による音源選択の理由がここに
ある感がございます.......................................................................
チャート的にも前作以上に大ヒット。Dioの最高傑作と称される名盤もございます....................................................................(バンドらしかったDioの...と形容する向きもおられます..............................)
プロデューサーに音楽性を弄ってほしくない事もあり、Ronnie James Dio自身がプロデュースを手掛けておりますが、あくまでここでは”Dio”というバンド。それぞれの音楽個性の集合という感がございます。
後にも名盤を制作し続けるも、あくまで「Dioは自分のバンド」と言い張るRonnie James Dio。
ビジネス問題が絡み(特にVivian Campbellの給料(笑)に代表される酷すぎる扱い.....そりゃDef Leppardに喜んで加入しますよ)、立役者でもある看板ギタリストのVivian Campbellの脱退から始まり、
おまけに時代が変わった事もありセールス不振。
バンド運営や予算用途の雑さ加減に不満を抱いたメンバーが後にあっけなく脱退。
全盛期が意外と早く終わってしまった事が悔やまれます..............................
現在では入手が非常に困難。この機会に是非。
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