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ドライプルーンとは、西洋スモモを乾燥させてドライフルーツにした食品のことです。梅や日本のすもも、西洋スモモは全て英語でプラムと呼ばれ、その中でも西洋スモモがドライ加工されたものがプルーンと呼ばれています。
ドライ加工されることによって栄養成分が凝縮されて、鉄分や食物繊維の量は5倍以上、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラル量は5〜7倍にもなります。また、ビタミンミネラルや食物繊維などが豊富なため、産地のカルフォルニアでは、「命の果実」「ミラクルフルーツ」などと呼ばれています。
目の健康を守ってくれる
ドライプルーンに含まれるベータカロテンは、体内でビタミンAに変換されて、皮膚粘膜を健康に保つために大切な働きをします。視力の低下を防ぐことや夜盲症の予防、ドライアイの予防改善など、目の健康を保つために効果が期待できます。
抗酸化でアンチエイジングしてくれる
ドライプルーンは抗酸化力のとても強い食品です。先にご紹介したベータカロテンは抗酸化作用の強い栄養素ですし、他にも抗酸化作用に優れたビタミンC・ビタミンEなどもドライプルーンに含まれています。
人の体は普段の生活で活性酸素を生み出し、酸化することによって老化します。活性酸素は、動脈硬化などの病気や生活習慣病、肌の老化など美容面にも悪影響を及ぼします。心理的なストレスによっても活性酸素は増加しますので、抗酸化作用のある栄養を摂って意識的に体をケアすることが大切です。
ビタミン類以外にも、プルーンに含まれる「ネオクロロゲン酸」というポリフェノール成分にも強力な抗酸化作用があり、さらに、マンガン、鉄、植物フェノールといった成分が細胞膜の損傷を防ぐという研究結果もあり、ドライプルーンのアンチエイジング力の高さがうかがえます。
便秘を解消してくれる
プルーンには水溶性食物繊維が豊富に含まれているため、水分を含んで便を柔らかくし、排出しやすくしてくれます。便秘によるポッコリお腹を解消できますし、水溶性食物繊維によって糖質の吸収が抑えられるためダイエットにも効果的です。
腸内環境改善の目的でドライプルーンを食べるなら、ヨーグルトと組み合わせるのがおすすめです。ヨーグルトには乳酸菌が含まれていますし、ドライプルーンには水溶性食物繊維が含まれていますから、互いに足りない部分を補い合って良い効果を生んでくれます。
心機能を強く健康にしてくれる
ドライプルーンに含まれるカリウムは、むくみ解消のために効果的な栄養素として知られています。カリウムには余分な水分を排出して体内の塩分濃度を調整したり、血圧を下げたりする効果があります。また、心機能を強くしたり神経系の働きを正常にする働きもあり、私たちの体が日々健康に動くためにとても大切な栄養素です。
骨を強くして骨粗しょう症を予防してくれる
ドライプルーンに含まれるホウ素とカルシウムは、骨を丈夫に健康にするために大切な栄養成分です。特にホウ素の含有量は、100グラムのドライプルーンで一日の必要摂取量がまかなえるくらい豊富です。カルシウムはビタミンと一緒に摂取することによって体への吸収率が良くなります。ドライプルーンにはビタミンも含まれていますから、効率よく摂取することができるでしょう。
貧血を予防してくれる
ドライプルーンに含まれる鉄分・葉酸・銅・ビタミンB群は、どれも貧血予防のために効果的に働きます。葉酸は血液中の赤血球を作ってくれますし、鉄分は赤血球の中のヘモグロビンの成分になります。生のプラムよりもドライプルーンの方が鉄分の含有量に優れています。手軽に食べられる食品なので、ちょっとした間食に食べてみると良いでしょう。
ドライプルーンを食べる時の注意点
まず、食べ過ぎはあまり良くありません。ドライプルーンは低カロリーではないので、たくさん食べるとカロリー過多になってしまいます。また、ドライプルーンは、添加物を使わずに自然乾燥で作られたものがおすすめです。ぜひオーガニックのドライプルーンを食べましょう。
ちなみに、ドライプルーンを食べる時に一緒にコーヒーを飲むのはおすすめできません。ドライプルーンの優れた栄養成分として鉄分が挙げられますが、コーヒーに含まれる渋み成分のタンニンは鉄分の吸収を阻害します。さらに、ドライプルーンにはシュウ酸塩という成分が含まれていますので、腎臓や胆嚢に疾患がある人は症状が悪化する場合がありますので、ご注意ください。
ドライプルーンを食べて健康に
ドライプルーンはちょっとした間食に手軽に食べられるものなので、持ち歩いておいて小腹が空いた時に食べれば、お菓子などを食べることを防ぎながら、栄養補給もできて良いでしょう。栄養豊富なドライプルーンで健康と美容を手に入れましょう。