英国製ＴＶ７による計測では、ヒーター電圧とバイアスを調整して基準値２５のところ、５４、５４とまだまだ元気です。球の音質に関しては、構造と材質もさることながら、製作者の耳の特性が一番大きい要因だと考えています。従って、使用言語のバスバンドの違いが音質にそのまま出ていると思います。英英語は、２０００Hzから１５０００Ｈｚと、米英語の８００Hzから４０００Hzよりも中高音域が伸びているので、ＫＴ８８でも中高音域の処理に違いがあります。ドイツ語に至っては、日本語の１２５Ｈｚから１５００Ｈｚに比べて、１２５Ｈｚから３０００Ｈｚと帯域が広いうえに、ウムラウトでしたか微妙なアクセントがあるので、中高音域で輪郭が出てきます。小音量の傍熱三極管ですが、意外にすっきりとした中高音が出ますので、楽しめると思います。ブリティッシュロックのシャカシャカした曲に合うかもしれません。プレートキャップが面倒ですが、Ｂ電源は３００Ｖ、バイアスー１０Ｖ（自己バイアスの場合は５００Ω前後）と使い易い球です。よろしくお願いします。
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