御存知！The Allman Brothers Band 名作2nd「Idlewild South」 ライヴ音源等貴重音源付リマスター四枚組BOX仕様盤 輸入盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございますが、盤が直接ジャケット挿入の為若干の擦り傷がございます。

今BOX企画に合わせ新規リマスターが為されておりますが、アナログ盤を強く意識した感のある非常に良心的な高音質でございます。
ラインアップは全盛期第一期名手揃い。
Greg Allman(Key、Vo)、Duane Allman(GSlide G、Acoustic G)、Dickey Betts(G)、Berry Oakley(B、Vo on”Hoochie Coochie Man”
)、Butch Trucks
(Ds、Tympani)、Jai Johanny Johnson(Ds、Per)となります。
プロデューサーはかの故Tom Dowdとなります。
１９７０年２月米国ジョージア州メーコン”Copricon Studios”、同年３/５月フロリダ州マイアミ”Atlantic South-Criteria Studios”、同年７月ニューヨーク”Regend Sound Studios”での制作となります。

今BOX仕様：
Disc １：ボーナス楽曲４曲は、レコーディング・セッション/テイク違い/ミックス違いとなります。
Disc ２/３：”Live Ludlow Garage １９７０”のリマスター。
１９７０年４月１１日米国オハイオ州シンシナティ”Ludlow Garage”での実況録音となります。
音響調整卓よりオープン・リールでの録音の模様。

Disc ４：本編Disc １の”Blu-ray Audio” ９６KHz ２４-bit ５.１Surround Stereo仕様となります。

ツインドラムでツインギターという異色感のある編成で”サザン・ロック”カテゴリー扱いされるバンドではございますが、ジャンル特有の音楽性の緩さや曖昧さがないバンドでございます。
(音楽性は異なりますが、かのZZ TOPも同じでございます.........................)
演奏主体でございますが、三分程度の原曲を演奏・アンサンブルの自由さや個性・巧みさで拡大していく感のある音楽性。
但し、アメリカ南部特有のブルーズ系、スワンプ系の影響があれどジャズ系統(後のハード・フュージョン系にも繋がる)音楽性の影響や
明らかにBritish Rock系のCreamやTraffic等の影響が強い事が音楽性や演奏・アンサンブルを引き締めている感がございます。
前述のCreamやTraffic等がライヴで体現した音楽性のアメリカ解釈とも言える音楽性で、似た様な時期に登場したかの”Santana”とも共通する感がございます.........
前作では混然一体とした音楽性で未洗練の感があり、
演奏・アンサンブルの巧みさや纏まりがあれど、楽曲としては通受け感が強いもの。
また”Santana”感が感じられる所が良くもあり、二番煎じ感もありというのが玉に瑕ではございました。
今作では”Santana”色をかなり払拭。米国南部色を強く打ち出した音楽性。
The Allman Brothers Band特有の演奏/アンサンブル個性を重視しつつも
演奏と楽曲のバランスを重視したもので、
またスタジオ録音という事でコンパクト色を強調した感。
音楽性の纏まりに尽力した感が有り、
楽曲に拘った感がございます。

されど実質スタジオ・ライブ録音がミソ。
ツアーの合間の録音という事や細かい制作工程を嫌った感が窺えるもの。
幾分デモ感がございますが、
結構自然な録音感がミソ。
演奏・アンサンブルに相当な自信が窺えるものでございます。
ライヴだと明らかに長尺化する楽曲ではございますが、楽曲として短く纏める事に重点を置いた感がございます。
(その纏め具合が後の”At Filmore East”のヴァージョンに軍配を上げる事となる感がございますが.......................................)
チャート的に前作よりも遥かに良いもの。
成功の土台を築いた感がございます。
されど、ツアーでの楽曲の長尺化を含めた演奏・アンサンブルの巧みさが相当な好評を呼んでおり、
勝負作となる次作では好評に次ぐ好評であったライヴを基に(
ファン待望であった)ライヴ盤制作を決断する事となります...................

その大傑作ライヴ盤”At Filmore East”を以て、
成功の階段を駆け上がっていく事となります...........................

さて、”Live Ludlow Garage １９７０”。
そもそもが音響調整卓直結オープンリール録音という事で音質的に限界がございます。
されどかの”Protools”にて音のバランス等の修正・マスターの劣化補正が図られており
更にはリマスターが為されており、
非常に良心的な音質となっております。

今ライヴ録音は、新作制作に向けてのアレンジ変更等の為のサンプル録音の感がございます。
当時のスケジュール的にツアー
の合間に
新作制作
を熟すという感があり、その新曲をライヴにて試すという感。
聴衆の反応を見て更にアレンジを加え、次の制作に生かして行くという感が窺えるものでございます。
幾分リラックス感が窺えるものでも
ございますしミスもございますが、何せ全盛期の録音でございます。
何をか言わんや、でございます.............................

Disc ４はオーディオ・ファン向けの仕様。
そもそも今作はスタジオ・ライブ録音。それも生々しさのあるものでございます。
余計なオーヴァーダビングによる加工感を避けた感の有る制作。
何故今作でこの音響特殊仕様が施されたのか？の理由が窺える出来でございます.............................

現在では入手が非常に困難の模様。この機会に是非。