写真同じです研磨作業を、方法の側面から捉え直すと「『ペーパー目などの傷を消すために、その傷よりももう少し浅い傷をバフとコンパウンドで広範囲に磨き付けて、その傷を次の工程の浅い傷に置き換えることで消す』行為の順次な繰り返し」ということが出来ます。
きれいに速く研磨作業を仕上げるためには、それぞれの道具や材料の性質が、研磨力がありながら、浅くて均一な傷を残すものでなければなりません。
なぜなら、研磨力があっても、深い傷や不均一な傷を残すものを使用すると、次の工程でその 傷が完全に消えないために、順次、消し残した傷が重量的に重なって残るために、傷だらけの汚い仕上がりとなってしまうからです。
バフやコンパウンドの設計は、「研磨力がありながら、浅くて均一な傷を残す」ことを目指すべきです。
ところで、バフやコンパウンドで研磨力を高める設計をすると、両者は塗膜面に直接接触するものであるために、研磨後に残す傷がどうしても深くなる傾向があります。
これに反して、ポリッシャーは直接塗膜面に接触しないので、これのトルクを上げても、研磨後に残す傷の深さに影響を与えにくいものです。
つまり、これは大きな回転力で研磨力が大きくなっても「浅くて均一な 傷しか残さない」ことが出来る重要な手段なのです。
ポリッシャに強力な回転力を与えることはきれいに速く仕上げるために極め て有効な方法であるといえます。