平成２３年（2011）１月に、ポニー・キャニオン
から発売された ＤＶＤ『三遊亭兼好落語つれづれ
大山詣り／七段目／三枚起請』である。関係者か
ら頂戴し、新聞記事を書くのに数度拝見しただけな
ので、状態はすごぶるよい！
【本品説明・つれづれ余談】
このＤＶＤ発売まもなく、東日本大震災が列島を
襲った。２万に迫る死者、多数の負傷者、国民は喪
に服しお笑い・落語業界はしぼんんだ。畢竟、ＤＶ
Ｄの発売も限られた。そのためかどうかはわからな
いが、本品はネットのアマゾンでは「１万２千円」
のプレミアムがついている・・・。
【オマケ！ 稀少な兼好初期独演会プログラム】
おまけに本品発売当時の三遊亭兼好独演会「人形
町噺し問屋」（その５と１１）のプログラム二枚もお付け
したい。平成２１年～２２年のまだ兼好が新真打駆け
出し中の稀少なもので、会場の日本橋社会教育会館
での熱演高座が懐かしい！
版元の解説文にも「若手の中でも、大きく頭角を
現し、勢いとともに風格も出てきた三遊亭兼好」と
ある。進境著しく〝落語界の革命児〟とこの頃から
期待され、このＤＶＤは兼好の珠玉の一枚である。
【演目について】
①【宿屋の富】
小汚い身なりながらも、大金持ちだと嘘ついて、
貧乏旅籠に逗留していたお客。宿の主人との世間話
の流れで、客はなけなしお金で富くじをかわされた。
おまけに、見栄をはって「富くじの大金が当りだっ
たら半分を主人にあげる」という約束までしてしまっ
た。さて
当選日、その結果はいかに・・・・。
江戸時代の一攫千金夢みる「町民ドリー
ム」の富
くじは、有力神社の風物詩にもなっていた。
②【磯のあわび】
この落語は、うぶでちょいと頭が弱い与太郎が
巻き起こすドタバタ喜劇である。
町内の若い衆から
「女郎買いに行くと運がつく！」と与太郎はそその
かされた
。その真意も知らないまま、与太郎は吉原
での遊
び方や郭の言葉使いを習いに行った。
通り
一遍の稽古で、さてさて、実際に
ウマく行くの
だろうか・・・・。誤解
どころか、与太郎の底抜けのあほ
らしさこそ
与太郎の愚かさこそ、彼の真骨頂だ。
兼好
のイキイキとした与太郎は忘れられない
。この先は
教えられない・・・・。
③【粗忽長屋】
たまたま浅草で行き倒れの男を見たそそっかしい
男。彼は死骸をじっくりと眺めながら、こいつは弟
分の熊公だと勝手に決めつけてしまう。しかも熊公
をここへ連れてくると宣言。長屋へ戻り、熊公へ会
うやいなや「お前が死んでいた。さあ一緒に引き取
り行こうと、強引に現場へ連れて行く。その結末や
いかに・・・・。談志の「主観長屋」もぶっ飛ぶ、兼好
人物料理方法のみなさま流の鑑定をお楽しみ下さ
いませ。
【状態と発送について】
その昔、新聞記事を書くのに数度見ただけの「美品」
で状態はすこぶるよい。発送
はネコポスかゆうパケット
でよろしも、
当方が負担サービス致します。