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関連作Gary Moore Band「Grinding Stone」 リマスター紙ジャケット仕様限定盤国内盤未開封新品でございます。
前者リマスターは2017年度最新リマスターとなりますが、後者共に日本独自リマスターの模様。
日本特有の高音中心で幾分杓子定規的なリマスターでございますが、非常に良心的な音質となっております。
内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い。
故John Hiseman(Ds、Perex-Colosseum、Tempest)、故Gary Moore(G、Voex-Skid Row、初期Thin Lizzy、後にThin Lizzy復帰、G-Force、Greg Lake Band他)、
Don Airey(Key、現Deep Purpleex-Cozy Powell's Hammer、後にRainbow、Ozzy Osbourne Band、Jethro Tull他)、
Neil Murray(B、ex-Hanson 2nd”Magic Dragon”)、Gilgamesh、後に
National Health、
Whitesnake、Gary Moore Band、VowWow、Black Sabbath、Brian May Band、Peter Green Splinter Band、MSGセッション他)、
Mike Starrs(Vo、後にLucifer's Friend他)となります。
(但し、ボーナスCDでは三曲を除き、”Hiseman/Moore/Airey/John Mole(B後に”Electric Savage””War Dance”に参加)”編成となります)
プロデュースはJohn Hiseman。エンジニアはAshley Howe(Uriah Heepで御馴染み)となります。
1975年12月~1976年初頭英国・ロンドン(”Bronze Records”作品制作で御馴染み)”Roundhouse Studios”での制作となります。
内容は言わずもがな。
Colosseum解散後John Hisemanは、かのIan Carrのソロ作で実質上”Nucleus”新作の傑作「Belladonna」をプロデュース。
参加していた個性派名手故Allan Holdsworthを引き抜き、Colosseumでの同僚Mike Clarke等と共に新バンド”Tempest”を結成する事となります。
時代はクロスオーヴァー期に突入という時期。
そもそも”Colosseum”ではシーンに先んじてジャズ/ロックの音楽性で当時のアート/ロック系に接近した音楽性を指向したJohn Hiseman。
当時のプログレッシブ・ロックやハード・ロック等アート/ロック系により接近を図り、ロック・バンド編成にて新たな音楽性を指向する事となります。
ギタリストを追加加入させるも故Allan Holdsworthはそれを嫌がり脱退云々と(Quartet、Quintet、Trioと)変遷を経ながら活動。
大傑作と名高い二作を制作し、高い評価を一部で得るものの音楽的に完成度が荒い面がありセールス的には不振。
あっけない解散の憂き目に遭う事となります。
その後、新バンド結成に動くものの、米国でのクロスオーヴァー系の動きが気になる事となります..............................
当時かのChick Coreaはフリー・ジャズ系の音楽性を指向した”Circle”を短期間で解散させ、クロスオーヴァー系の音楽性に可能性を見出し、
かの”Return to Forever”をStanley Clarke/故Joe Farrell/Airto Moreiraら
名手陣と結成。
1972年に”Return to Forever””Light as A Feather”という歴史的大傑作二作を制作する事となります。
されどこのChick Coreaは英国アート/ロック系に元々注目していた感が有り、その興隆に刺激を受けバンドを解体。
(事実、Chick Coreaはかの英国の異色トリオ”Backdoor”(後にWhitesnake、Schon/Hammer、James”JY”Young他で御馴染み名手Colin Hodgkinson在籍)を愛聴。
Colin Hodgkinsonに刺激を受けた名手Stanley Clarkeは本格的にElectric Bassに取り組む事となり、Return to Forever変革への道が開かれる事となります...........................)
ギタリストに名手Bill Connorsを迎え、名手Steve Gadd/Mingo Lewis在籍の幻の第二期を経て名手Lenny Whiteを加入させ、”ロック・バンド編成”新生”Return to Forever”をスタート。
1973年に大傑作「Hymn of the Seventh Galaxy」を制作し大反響を得、Bill Connorsが長期のツアーに難色を示し離脱後は当時無名でバークレー音楽院在学中の驚異的名手Al Di Meolaをスカウト。
その後”Where Have I Known You Before””No Mystery””Romantic Warrior”という歴史的大傑作を立て続けに制作.....という時期でございます。
ジャズ系名手John Hisemanとしては「ロック・バンド編成化によるアート/ロック系への接近」はTempestで用いた手法。
ジャズ・ミュージシャンで先に”Colosseum”で当時のアート/ロック系に大きな接近を図ったのは自分、との自負があり、先を越された、と感が有った模様で、
新バンド結成へ動く事となります..................
そして最初に白羽の矢を立てたのが故Gary Moore。
弱冠19歳での”Skid Row”での登場。英国チャートに割と高位に付け、新世代ハイテク系ギタリストとして注目を浴びます。
三作目制作後に離脱し、”Gary Moore Band”を結成。
当初のツインギター/キーボード含む5人編成~トリオ編成へと移行し、傑作”Grinding Stone”を制作。されど、あっけなく解散し、名手Eric Bell脱退後の初期Thin Lizzyに加入。
シングル・リリースを経て新作”Night Life”製作初期にJohn Hisemanからアプローチを受ける事となります。
(”Grinding Stone”では現在のハード・フュージョン系に繋がる楽曲が含まれている事から、起用に繋がった感有り)
故Gary Moore曰くの
「腕と才能を試してみたい!」との希望であっけなく脱退。合流する事となります.............................
(故Phil Lynottは渋々送り出した模様でございますが.............その件で名手Brian Robertsonをオーディション選考を経て加入させるものの、
「ギタリストが二人いれば一人辞めても大丈夫だろう」(........同時に辞めたらどうなる?)との事で再びオーディション選考でScott Gorhamが見出され、全盛期ツインギターが完成するとなります......................)
Colosseum/Tempest同僚のMike Clarke、かのDuncan Mackay等々のメンバー変遷を経て、1975年中期に
Don Airey/Neil Murray/Mike Starrsを含む編成で正式発足。
ツアーを経つつ制作開始、
1976年4月にようやくリリースの運びになる.......................という経緯がございます.........................
さて今作。
”英国版Return to Forever”との称されるColosseum Ⅱではございますが、今作では専任ヴォーカリストの存在がミソ。
(そもそも前任がかのGraham Bellという事があり)後任たるMike Starrsがソウル・ミュージック系濃いヴォーカル・スタイルを有しており、
今作では英国クロスオーヴァー系(Brian Auger's Oblivion Express等々
)
の影響が見られる音楽性でございます。
また当時かの名手Hervey Hancock率いた”Headhunters”等々のジャズ/ファンク系の影響も見受けられる事もミソ。
英米クロスオーヴァー系と米国での”ロック・バンド編成Return to Forever”に代表される後のハード/フュージョン系に繋がる音楽性に当時のプログレッシブ・ロック等のアート/ロック系の音楽性を融合した感がございます。
ヴォーカル重視で演奏・アンサンブルと楽曲のバランスを巧みに取った作風ではございますが、バンド名がかの”Colosseum”継承の”Colosseum Ⅱ”。
それを意識させる音楽性でもございます。
また、創作の中心たる名手故Gary Moore自身がジャズ系ミュージシャンではない事がミソ。
メロディアス重視で楽曲を構築していく感が有り、意外な聴き易さがございます。
後に故Gary Moore曰く「(Colosseum Ⅱ的な音楽性の再演に対して)自分はそういう系のミュージシャンではないからその系の方々に申し訳ないから」との事ではございますが、非常に質が高いもの。
現在でも名手系ミュージシャンの愛聴盤として知られるものでもございます。
創作はMoore/Hiseman中心でございますが、鍵は名手Don Aireyでございます。
王立音楽院出身の名手で当時はセッション系で鳴らした方でございますが、そもそもがジャズ指向のミュージシャン。
作曲に携わるジャズ系故John Hisemanの存在がございますが、世界的なクロスオーヴァー系の音楽分析を基とするアカデミック面からのアレンジ、演奏アプローチが興味深いもの。
そして名手Don Aireyの本音という事がミソ。
後々に故Randy Rhoads在籍時Ozzy Osbourne Bandや故Cozy Powell大傑作1st”Over the Top”(音楽監督でもございますが......)等々に見られる、気に入った音楽性には積極介入するという姿勢が垣間見られますが、
今作のみならず”Colosseum Ⅱ”では並々ならぬ意気込みが感じられるものでございます。
またNeil Murrayという(実は)ジャズ系名手の存在も演奏・アンサンブルやリズム/楽曲の幅を広げている事もミソでございます。
非常に質が高く、現在でも名手系ミュージシャンの愛聴盤として知られる今作ではございますが、リリース後はセールス不振。
英国ではPunk/New Waveの台頭が有り、アート/ロック系のミュージシャンは音楽シーンから追いやられていくという時期。
また八十年代という新時代に向け、新たな音楽性をジャンルを超え模索する時期でもあり、音楽性の変更を迫られる事となりMike Starrsが解雇。
また名手Neil Murrayもかのカンタベリー系絡みがありDave Stewart(ex-Hatfiels the North)参加の
かのBill Brufordのソロ作”Feels Good to Me”リハーサルセッションに駆り出され、
そのDave Stewart/Phil Miller結成の”National Health”結成に参加。
あっけなくラインナップが崩壊と相成り
、バンドは存亡の危機に見舞われる事となります...........................
そしてその後にJohn Mole(B)を迎え、四人編成として再スタート。
専属ヴォーカリスト不在で故Gary Mooreがヴォーカル兼任となり、インストルメンタル重視のバンドと化し、次作に向け創作を開始する
事となります。
契約が解除されるものの、時代は世界的なジャズ/フュージョン/クロスオーヴァー系ブームの真っ只中。
かの”MCA”が獲得に乗り出す事となります。
そして故Gary Moore自身が新世代ハイテク・ギタリストという事があり、当時は
驚異的な演奏力で登場し
注目を浴びた
名手Al Di Meola在籍の”Return to Forever”の音楽性に注目。
”英国版Return to Forever”的な音楽性を重視し、再スタートを切る事となります................................................
さて、ボーナス楽曲。
1975年8月制作時のオリジナル・ラインナップ期のデモ三曲。
そして1976年中期
名手John Moleを迎え、四人編成として再スタートを切った時期のデモ録音七曲でございます。
両者共に既に後の大傑作”War Dance”等の楽曲が登場している事が非常に興味深いものでございますが、アレンジの違いが興味深いもの。
オリジナル期はバンド名から”Colosseum”の音楽性や継承感を意識した感が有り、前者のデモ録音でもそれが窺えるもの。
全て今作本編からは外された楽曲で
非常に興味深い出来となっております。
後者は演奏面の幅やスペースが広がっており、音楽面から見たMike Starrsの解雇理由が垣間見られる感もございます.................
故Gary Moore曰く「若い頃にJohn Hisemanと出会った事で助かった」との事で、ミュージシャンとしての様々な姿勢を相当仕込まれた模様でございます。
(後のThin Lizzyでの故Gary Moore突如再脱退の一件に絡むものではございますが...........................)
正直故Gary Mooreはブルーズの枠には収まらない才能と技術の持ち主でそれを本格的に開花させたのが、この”Colosseum Ⅱ”での活動の感がございます..........................................
さて関連作Gary Moore Band「Grinding Stone」。
ラインナップは、故Gary Moore(G、Vo)、John Curtis(B)、Pearce Kelly(Ds、Per)、となります。
ゲストにJan Shelhaas(Key、後にCaravan、Camel)、Frank Boylan(B)、Phillip Donelly(Rhythm G)が参加となります。
プロデュースは何と!Martin Birchとなります。
(Skid Row二作やかのDerek Lawrenceの下でエンジニアを務め、Deep PurpleやWishbone Ash等手掛ける。その関連で後にプロデューサー昇格しDeep Purple等手掛ける
。
その後はかの過度期Fleedwood Mac、Rainbow、Whitesnake、Iron Maiden等を手掛ける)
プロモーター業の父親の影響でギターを始め、その関連でかの名手故Rory Gallegharとの交流を持ったGary Moore。
地元ベルファストの地域紛争を避け南部のダブリンに移住し、そこで地元のバンド”Skid Row”に加入(当時はヴォーカルが故Phil Lynott)。
紆余曲折の末にトリオ化。
後に頭角を現し、かの故Peter Green(当時Peter Green's Fleetwood Mac)に見いだされ、同じレコード会社”CBS”と契約。
デビュー作”Skid”で登場。
リリース後の英国でのチャートアクションが良いもの、そして故Gary Mooreは若干十代の新世代ハイテク・ギタリストとして一躍注目を浴びる事となります。
次作”34Hours”を制作し、The Allman Brothers Band等の前座を務める活動を行い、三作目の制作を行うもののバンドの立場に窮屈さを感じあっけなく脱退(3rd作は御蔵入りし、Gary Moore成功後に後に陽の目を見る)。
自身のリーダーバンドを結成を目論み”34Hours”に参加していた名手Jan Shelhaasらを誘い、キーボード奏者含むツインリードギター・バンド”Gary Moore Band
”を結成。
”CBS”はGary Mooreの将来性を見込み、契約。バンドは活動を開始する事となります。
創作を開始し
ライヴ活動を経つつ音楽性を固めようとするものの、
成果が故Gary Mooreの思う様にはならず、紆余曲折を経てトリオ化。
一年程の変遷を経て、ようやく制作に乗り出す事となります.......................
(ツインギター編成時には宣伝用にライヴで簡易録音された録音物が存在する模様)
さて今作。
後に大傑作”Run for Cover”で散漫等々と音楽性が揶揄された故Gary Mooreでございますが、そもそも”Skid Row”時代から音楽性が非常に多彩。
(在籍時にはかのフォーク系の”Dr.Strangely Strange”の作品に参加。録音後直で”Skid Row”のツアーにバンで赴くという逸話有り)
聴き手の感性に挑んでくるという感がございます。
また”Blues”という枠には収まる筈のない技術と才能の持ち主という事が明確に分かる作品でございます。
メインの創作者ではあっても自身のリーダーバンドではない”Skid Row”を離れて、自己の才能と技術を当時の音楽シーンの様々な音楽性を鑑みて試してみたという感がございます。
されど非常に質の高いもの、おまけに理解し易さがございます。
そもそも故Gary Mooreは(後程ではないにせよ)メロディ重視があり、それが根底に感じられるものでございます。
Colosseum Ⅱ絡みで注目は大作楽曲”Spirit”。
当時の英国クロスオーヴァー系の音楽性でかの”Mahavishnu Orchestra”等々を意識した作風でございますが、非常な判り易さがミソ。
そもそも”Skid Row”時代からその片鱗が窺える楽曲がございましたが、ここで非常に色濃く出たという感がございます。
そもそも若干十代の新世代ハイテク・ギタリストとして登場し注目を浴びたGary Mooreではございますが、この楽曲が故John Hisemanに衝撃を与え、その後の引き抜きに繋がった感がございます。
リリース後はセールス不振。
契約を切られる事となりますが、故Gary Moore自身はここでの音楽性はやり尽くしたという感が窺えるもの。
あっけなくバンドを解散させ旧知のPhil Lynottのアプローチを受け、名手Eric Bell脱退後のThin Lizzyに加入する事となります........
隠れ名曲”Little Darlin”等々のシングルリリースを経て、Thin Lizzyはレコード会社を移籍。
BBCでの録音を経て新作”Night Life”の制作に入り進める事となりますが、故John Hisemanが故Gary Mooreに
アプローチ。
正直分野外とも言える”英国クロスオーヴァー系の新バンド”結成を持ちかける事となります..........................
現在では入手が困難。この機会に是非。
注:配送方法は変更になる場合がございます。宜しく御願い致します。
名手故Gary Moore/Don Airey他参加 Colosseum Ⅱ「Strange New Fresh」リマスター紙ジャケ仕様二枚組限定盤及び関連作 国内盤未開封新品。