高級産地の果実を融合しワンランク上の味わいを実現冴えるブレンドの妙技で「良質」と「お値打ち」を両立させたバリュー・フォー・プライスの鑑ジョエル・ゴット＆スリー・シーヴズ(2'nd格) ワインセット

名門ジョセフ・フェルプスに高級生産者のクインテッサを卒業したサラ・ゴット女史の醸造。その様な背景もあり、かつて初代エージェントが初めて輸入した際、「サラ・ゴットがこんな価格のワインを造った！」とセンセーショナルに扱われたものです。
ここのコンセプトは一風変わっています。創業者はナパの名門。拠点もナパ。なのにナパ・ヴァレー産をほとんど手がけません。実力者だからこそ可能とする「クロス・リージョナル・ブレンド」の手法を基に、拘りを細部まで貫けば、これだけの上級品質が実現可能というお手本の様な品々です。ジョエル・ゴット氏の飽くなき探求心は続きます。
南仏プロヴァンスで研鑽を積み、帰国後はワシントン州の看板醸造家であるチャールズ・スミスとのＪＶ、“チャールズ＆チャールズ”でスターダムにのし上がったチャールズ・ビーラー。若干11歳よりビジネスを手がけ、1999年にワイン産業へと身を転じたロジャー・スコメーニャ。更なる費用対効果の高さを求めたジョエル・ゴット氏は、同じ志を持つ二人の仲間と共に新たなＪＶを興しました。それが「三人の泥棒」を意味するスリー・シーヴズ。

《ジョエルゴット》 カベルネソーヴィニヨン 815 カリフォルニア
年により幾らかの差はあるも、ナパ・ヴァレー｜ソノマ｜ロダイ｜レイク・カウンティ｜パソロブレスといった有望産地の果実を採用。多産地の果実を融合させることで、それぞれの個性が複雑に絡み合い、結果として費用対効果の高い深い味わいが醸し出されているわけですが、ナパ・ヴァレー産の内容についてはちょっとした驚きもあります。ある年に選ばれたナパヴァレーの果実はハウエル・マウンテン産。比率は不明ですが、そもそも5,000円未満のカベルネに用いられる産地ではありません。

《ジョエルゴット》 シャルドネ カリフォルニア
果実はナパ+ソノマ＋モントレーといった州内最高峰銘醸エリアから。この贅沢ブレンドの効果を評し、ジョエル・ゴットは次のように述べます。「モントレーの長いハングタイムからはフレーバーとクリスプな酸を得ており、ナパとソノマの果実はモントレー産だけでは満たされぬ点を補っている。ナパの果実はリッチで熟したアロマを与え、ソノマのそれからはミネラル感と複雑味が供されている。」ブレンドキュヴェの存在意義が尊重されています。果実生来のピュアな風味を存分に表わすことで、重くなく軽くなく塩梅の良いナチュラルなフルーツ感があり、色彩豊かな種々の南国果実がイメージされます。

《ジョエルゴット》 ジンファンデル カリフォルニア
年により幾らかの差はあるも、ロダイ｜アマドア｜ソノマ｜メンドシーノ｜レイク・カウンティの果実を採用。単一品種の多産地版ハイブリッドワインであり、持ち味の異なる果実をブレンドすることで、多様なキャラクターが巧みに融合され一つの美点に集約されています。果実の源はいずれも等しく古来のジンファンデル銘醸地ですが、比較的に温暖なロダイとアマドアに対し、ソノマとメンドシーノが位置するは冷涼な太平洋岸。温暖産地の特色として黒果実やドライフルーツ様な濃密さが表わされ、冷涼産地がもたらす生き生きとした鮮度ある風味と引き締まりのある酒肉を得ています。

《ジョエルゴット》 ソーヴィニヨンブラン カリフォルニア冷涼なソノマ産を主体に、ナパ｜モントレー｜レイクに温暖なロダイの果実もブレンド。低価格なソーヴィニヨンにありがちな青臭さはほとんどなく、柑橘類様のきれいな酸味、パイナップル、鉱石などのミネラル感にほんのりとしたハーブ香があります。オーク樽の使用を避けることでピュアな果実味が心地よく、和食を含め幅広い食事になじむ繊細な味わい。アペリティフに供すれば食欲をそそります。発酵：ステンレスタンク｜熟成：ステンレスタンク

《スリー・シーヴズ》 カベルネソーヴィニヨン “カリフォルニア”
■ 【TOP100ベスト・バイ部門No.13】ワインエンスージアスト誌TOP100 BEST BUYS 2017 第13位同銘柄
「この価格にあってたくましく造られた実に素晴らしいワイン。豊かなテクスチャーに、果実由来の雅やかなセージ、ブラックオリーブ、ブラックチェリーの風味が供されている。ボディはミディアム～フル。過ぎたる豪華さに陥ることなく、渋み成分のタッチを加えながらも良好にこなれた肌理細やかなタンニンが歓迎される。」(Jim Gordon ＠Wine Enthusiast)

《スリー・シーヴズ》 ピノ・ノワール “カリフォルニア”
■ 主要メディア評価履歴：ワインエンスージアスト誌選“BEST BUYS” (ベストバイ)
「信じ難いばかりに良い買い物であり、クリーンかつフレッシュで魅力あるワイン。包容力ある果実のアロマにトースト・オークのニュアンスが含まれ、ベーキングスパイスの風味が口中を満たす。バランスは良好であり、熟した赤いチェリーのフレーバーと程良い新鮮さ、食欲をそそるテクスチャーが表出されている。」(Jim Gordon ＠Wine Enthusiast)

《スリー・シーヴズ》 シャルドネ “カリフォルニア”
■【TOP100ベスト・バイ部門No.7】ワインエンスージアスト誌TOP100 BEST BUYS 2018 第7位同銘柄
「すこぶる芳醇でクリーミーなこのフルボディのシャルドネには、あり余るほど豊かなベーキング・スパイスとバターの香り、西洋梨とバタークリームを想起させる完熟果実のフレーバーがある。魅力的かつ膨らみのあるテクスチャー、芳醇でありつつドライ、名残り惜しい余韻に至る間、それらが口蓋を和らげる。窃盗犯(スリーシーヴズ)は素晴らしい価格のピノ・ノワールとシャルドネが好調である。」(Jim Gordon ＠Wine Enthusiast)

《スリー・シーヴズ》 ピノ・グリージョ “カリフォルニア”
■ 主要メディア評価履歴：2年連続ワインエンスージアスト誌選“BEST BUYS” (ベストバイ)
「明るい花々、グリーン・アップル、熟れたリンゴ、桃の爽快感ある果実アロマ、口中における風味、軽快な酸が良好なバランスを保つ。清々しい口当たりから、ある部分ではリッチ、ある部分では酸味に優れ、とても綺麗なフィニッシュを迎える柔らかな仕立て。」(Jim Gordon ＠Wine Enthusiast)