入唐僧恵蕚の求法活動に関する基礎的研究/平安時代前期の僧・承和の初め橘嘉智子の命をうけ唐にわたる・補陀洛山寺のちの普済寺をひらく
商品説明
2011年 100ｐ程度 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
恵萼 えがく?－?平安時代前期の僧。
承和(じょうわ)の初め,橘嘉智子の命をうけ唐(とう)(中国)にわたり,五台山に袈裟(けさ)などを寄進。承和14年(847)日本に禅をひろめるため義空をともない帰国。斉衡(さいこう)年間にふたたび唐にいき,帰途,浙江省(せっこうしょう)舟山列島の補陀(ふだ)山に補陀洛山寺(のちの普済寺)をひらき,その地にとどまったという。
出典講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plus
前言
本報告書は、2007 年度~2010 年度科学研究費補助金基盤研究(C) 「入唐僧慧萼の求法 活動に関する基礎的研究」 (課題番号 : 19520581) の成果報告書である。
本研究は、日本にとどまらず、 中国韓国の仏教史 交流史の分野でも注目を集めてい る9世紀の入唐日本僧恵蕚について、 注釈を付した関連史料集と、関係論文目録を作成し、 加えて恵蕚入唐活動の全体像を復元することで、内外で高い関心が示されながら、 各国・ 各分野の部分的・分散的研究にとどまる恵蕚研究の現状を克服し、広く共有できる東アジ ア史の貴重な研究素材を活用しやすい形で提供することにある。
本研究では、 資料収集や踏査において、 日本・中国・韓国の諸機関・ 諸研究者から多く の支援・協力を頂いた。 特に、 鄭州大学副教授葛継勇氏には、準備の段階から、中国の諸 機関・研究者との交渉や資料収集作業等で多大な支援と助言を賜り、 本報告書でも中国に おける関係論文目録、及び斉安禅師に関する論考を寄せて頂いた。 また、2007年度の江南 地域の調査では、葛氏に加え、韓国国立扶余博物館学芸研究士 (当時)の李鎔賢氏、 中国浙 江大学人文学院歴史系副教授 (当時)の王海燕氏にもご参加頂き、 資料収集作業を支援頂い た。ここに記して、謝意を表したい。
なお本報告書では、 研究課題名において用いた 「慧萼」 を 「恵蕚」 にあらためて表記す ることとする。 その理由については、本報告書所収論文 「入唐僧恵蕚に関する基礎的考察」 の第1章第2節を参照されたい。
2011年3月 研究代表者 田中史生
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表紙小傷程度で特に目立った傷や汚れはありません。57781s
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