【リペア＆仕様】
ネック：マホガニー、ロッド調整済、ほぼストレート、締め側に余裕あり。
指板：エボニー？目立つ凹みなし。
フレット：磨き済、前のリペアショップにて交換・擦り合わせがされています。
ナット・サドル：牛骨製オリジナル？、当方で再調整済みピンはエボニー製、オリジナルかは不明。
ブリッジ：エボニー？ 溝にフラットが出ていなかった為、整形済。
ペグ：キクタニ のWG１前のリペアショップにて交換されています。尚、バックラッシュに違和感は感じません。
使用弦：現在マーチンのブロンズ弦(カスタムライト)を張っていますが、発送直前にエリクサーのブロンズ弦(カスタムライト)を張り替え致します。
【商品の説明】
今回はFERNANDESNＯ６００を、全てのアコギファンに敬意を表し出品致します。
前回、ご好評を頂いたMORRISSPECIALW60と同様、トップ単板、サイド・バック合板(スリーピース)なのですが、こちらはバックのセンターはハカランダではなく、メープルになります。
このギター、色々検索してみたのですが、ハッキリとこれ！と云った出どころにたどり着くことが出来ませんでした。
只、石ロゴ時代のフェルのカタログに、ＢＵＲＮＹ・ＦＥＲＮＡＮＤＥＳ、Ｗ６００(マホでボリュート無し・ネックの形状が酷似)が存在していることは確かなので、恐らくこの個体も林楽器時代もしくはＨＥＡＤＷＡＹ立ち上げ期に、百瀬さんがパイロット版として製作されたものではないかと推測されます。
因みにシリアルは何処にもありません。
いずれにしても滅多に市場に出てこない縦ロゴのＦＥＲＮＡＮＤＥＳ、奢られた木材はかなりグレードが高いです！
トップは非常に木目の詰まった、ＡＡＡクラスの恐らくジャーマンスプルース？がチョイスされており、指板にはアバロンシェルのヘキサゴンインレーが、上品なピンク色の光を放っております。
前回ご好評頂きました、MＯRRISSPECIALW６０同様にオイルリフィニッシュを・・といきたいところでしたが、ヘッドやサウンドホールの周り等にやや白濁があるものの、その希少性から考えて、あえてオリジナルを尊重し、今回は最低限の調整のみと致しました。
音に関しましては、贅沢仕様の木材＋確かな加工技術＋経年変化で、私感ではありますが、現行のマーチンに引けを取らない芳醇な鳴りをしています。そしてまた、センターのメープルが功を奏している為なのか、アタック・レスポンスの良さに加え、特にこの鈴鳴りの高音を是非お手にされて、実感して頂きたいと思います。
全体的なコンディションとしては経年の割には目立つ傷も無く、気持ち良くお使い頂ける個体です。
今回も当時の専用品ではありませんが、ハードケースに入れて、発送を致します。
ＦＥＲＮＡＮＤＥＳと共に熱い時代をお過ごしになられた方、他の人と被らない希少なアコギをお探しの方、そして大事に弾いて下さる方、引き続きご検討をして頂ければ幸いです。