インドネシア・カリマンタン島ダヤク族の豪華ビーズベルト(A)
カリマンタン（旧ボルネオ）島西部のカプアス川沿いに広がる西カリマンタン州。中流部に位置するサンガウ(Sanggau)県は、イカット（絣織り）と共に、ビーズ細工生産で有名な土地です。写真は、2002年10月初旬にバリ島のヌサドゥア地区で開催された「第二回全国地方自治博覧会」に、サンガウ県観光投資局が出品したダヤク伝統ビーズベルトです。素材はプラスチックではなく、ガラス製ですので重量感があります。緻密で豪華絢爛な作りが感動的です。モチーフのベースとなっているのは、ダヤクの人々が神と崇める「アソ(Aso・ドラゴンドッグ)」の姿からイマジンしたものです。地元では、若い女性たちが盛装と組み合わせて使用していますが、これほどまでに長く、華麗なビーズベルトは稀にしか作られないと言われています。これは、長さが約168cm、幅約9cm、フリンジ部分約10cm。黄色に水色のYラインで、重さはおよそ446グラムです。スカーフ風にネックに巻いても、腰に結び付けてもいいですね。トラディショナル＆エスニックな中にも、都会的でモダンな雰囲気を醸し出す不思議なアイテムです。一本の製作には通常一ヶ月要するそうです。
インドネシア文化宮
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