marantz #7
・初期型オリジナル品、整流にセレン使用、一部難ありの出品です。
言うまでも無く世界最高峰のプリアンプです。
Serial No 131
※※
と初期型で、バンブルビー・コンデンサー、TELEFUNKEN座布団マークECC83使用、オリジナルです。
使用年数により1本は座布団マークが残っていますが、他は消えていますがプレートの作りから同一品と分かります。
＜難点＞
難点,1、出品にあたり動作確認のため音出しをいたしましたら、今回に限りB ch側の出力が（極端に小さく）有りませんでした、初めてのことです。
難点,2、前のオーナーが修理に出した時、修理業者がシャシーの3ミリネジのメスネジ穴を傷めてしまい、3ミリネジでは蓋のアルミ板が完全には締まりません。4ミリネジでは締まりますが敢えて数点だけにして居ります。木製ケースに入れて使っておりますので、日常の仕様では問題はありません。シャシー背面が汚れと塗装の剥がれが少しあります、制作年代を考えますと良い方ではないかと思います。
購入は80年代に整備品を整備品を購入した友人より購入、私は3代目オーナーです。
＜使用上の注意点＞RCAケーブルに極端に重量のある高級品を使用しますと、その重量からケーブルが接点不良を起こす場合も有りました。ケーブルの付け根部分を回して接点不良は治ります。
この＃7は60年以上経ちますので、シールドカバーをしっかりと止めませんと外れる事が有ります、紛失した場合の予備としてシールドカバーも2本おつけします。
電源の整流も写真の様にセレンです。中期以降と復刻のものはシリコン・ダイオード整流となっているかも知れません（私自身未確認です）。
因みに、Western Elctoriicやマックソニックの励磁型スピーカー電源をセレンとシリコン・ダイオード整流とで比べますと音が違います。
＜視聴記＞LPレコードにて本機を300BS・パワーアンプに繋ぎ音出し確認致しました。
ダイナミック力強くで清涼感と温かみがあり、世界最高のアンプだと再確認いたしました。
参考資料としてコピーですが、
データーブックより12AX7真空管のページ部分、marantz#7回路図に本機の真空管のプレート電圧の実測値を鉛筆で回路図の脇に記しました。修理の参考になるかもしれません。
＜付属＞marantz#7k 発売時の＃7、8B、9の、二つ折り裏表で4ページのカタログ、
「ラジオ技術」誌の浅野勇・マランツmodel 7 新旧物語、
同誌の是枝重治・マランツ物語、Model 2、Model 5、Model 9、Model 8B
それぞれのコピーをお付け致します。
他に予備品としてナショナル12AX7を2本（プレートの作りがTELEFUNKENと少し異なります）と、シールドカバーも2本をお付けします。
＜追記＞プレイヤーとともに写っている＃7の1台は自作で、あえてアメリカ球で作りました。この12AX7はアメリカと日本の呼び名で、SIEMENSとTELEFUNKENでは型番がECC83となり、工業用高信頼SQ管では型番・E83CC、日米では5751、7025と名前が変わり、ピン（足）が金メッキの球も有りました。
現在ネットではTELEFUNKEN（座布団マーク）ECC83の高値に比べSQ管は返って割安です、金メッキ足のE83CCや5751が入手できると最高ですね。
通常はトランジスター・プリアンプを常用し、年に1度程このマランツ＃7に付け替え、儀式として音を楽しみ、特別大切にして来ました。
きちんと確かな経験のある方が整備を致しますと半永久的に使えます。
初期型の価値が分かり、メンテナンスに出されて、大切に使ってくださる方へお譲りしたいです。
（2024年 2月 21日 0時 12分 追加）
＜PS・追記＞基板上にあります
バンブルビー・コンデンサーの容量と導通を計測しましたが、
それぞれに容量が有りパンクもショートもしていないようです。
REC -OUTではABch共に正常に音が出ており、出力回路での問題だと思います。
回路図上に怪しいと思われる部分に印を付けました。
（2024年 2月 25日 23時 07分 追加）
真空管ソケット、補修用自作治具を付けます。