コレクション放出。目立つ傷など無く古い割には綺麗です。蛇腹の気密性は問題無く、鍵盤、音色切替スイッチ、ベースボタンの動きもスムースです。ショルダーベルト、サイドストラップ、ハードケースもしっかりしています。あまり使用されておらず鍵盤の変色は少ないです。
本品の入手時の音はブスブス音多発でした。また長期間の保管で音色切替のシャフトが固着し、音色切替不能でした。固着箇所にオイルをさして摺合せしました。これにより音色切替レバーも軽く動作するようになりました。
当時の新品保証書類によると保証期間は６ヶ月とあり、音は調整しながら使用するのが常識でした。当時の製品はサブタ皮に用いている変形防止用のバネが弱すぎてバネまで変形するためでした。加えてバネは低音域しか設置されておらず、その他のサブタ皮は変形し放題の為てす。最近の製品はバネを強い物に改良し、中音域までバネを設置するようになりました。
本品の修理は弱いバネを取り外し、実績のあるステンレスの板バネに変更しました。加えて中音域迄バネを増設改良しました。板バネの取付しにくい内側サブタ皮の変形が大きな箇所はステンレスロッドバネで対策しました。これらの修理改良で問題は解決し即演奏可能になりました。加えて本体、鍵盤の磨きあげましたが、古い物であり光の加減で薄く見える汚れまでは取りきれませんでした。鍵盤の高さバラツキについても許容範囲に調整しました。
参考、この品物はM1、M2を同時に鳴らした時のビート周波数が比較的良く調律されています（数カ所不満あり）。過去にひどい品物にも遭遇しました。（当時のアコーディオンの調律は作業者の技量バラツキが大きいく、高級機以外の汎用製品ではビート周波数バラツキが有るのが普通でした。）この辺が気になるならBUGARI若しくはGUERRINIを入手するしかなさそうです。これら中古品の調整済品は非常に高額ですし、、、、
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参考です。アコーディオンは精密機械です。動物の皮や60℃で溶けてしまう蜜蝋でリード回りを固定しているので、かなりデリケートです。幅52、高さ42、奥行24センチ。重さは10kg、ケース込15kg。大きいです、女性なら34か37鍵盤が無難です。立弾なら可能でしょうが。