●商品説明
KENWOOD (ケンウッド) DC 電子負荷装置、Agilent USB-GPIB インターフェース、
ノートパソコン、自動計測プログラム（自作，取扱説明書付）のセット
セットの内容は以下の通りです．
１．DC 電子負荷装置１台（精度確認済，中古，美品）
KENWOOD PEL151-201 1.5 - 200V / 0 - 30A / 0 - 150W
２．電子負荷装置の取扱説明書（A4 複写, 約 80 ページ）１冊
３．電子負荷装置と電源、電池などとの接続ケーブル１組（赤、黒、の２本１組，新品）
４．AC 電源ケーブル１本（新品）
５．USB-GPIB インターフェース (中古，新品同様)
Agilent Technologies 82357A １個
６．自動計測コントローラ用のノートパソコン１台 (中古，新品同様)
７．ノートパソコン用の AC アダプター１個
８．自動計測用のソフトウェア（自作，PC に内蔵，必要な設定も実施済み）
９．電子負荷自動計測システムの取扱説明書（自作）１冊
匿名送料無料（出品者負担）
即決価格につき，先着 1 名様限り
以前，同様な HP 6060B 負荷装置を利用した自動計測セットをご落札いただきました。ご落札後しばらくして，無事にご活用いただいているむねのお知らせをいただきました。真にありがとうございました。
今回，負荷装置を KENWOOD PEL151-201 に変更して，以前と同様な自動計測のセットとして出品いたしますので，今回もどうぞよろしくお願いいたします。
はじめに１から４の電子負荷装置関連について説明し，次に５の USB-GPIB インターフェース、最後に６から９の自動計測コントローラ関連について説明します。
電子負荷装置関連項目１から４
KENWOOD (現：TEXIO) 社の DC 電子負荷装置 PEL151 - 201 です。中古品ながら写真に写るような大きな傷や汚れなどは無く、中古品の割には綺麗だと思います。
画像でご確認いただけると思いますが，負荷装置の表示部分とキー入力部分は新品時のビニールでカバーされたままなので，これを剥いでいただけば無傷だと思います。
しかしながら，個人差があるといけませんので，詳細な写真を掲載しております。ご自身でも良くご確認いただけないでしょうか。当方は，喫煙しませんし、ペットもおりませんので、ヤニ汚れ，においなどのご心配もございません．
本体の電子負荷としての性能は、負荷電力 150W, 負荷電圧 1.5 - 200V, 負荷電流 0 - 30A の範囲です。電子負荷としての動作精度を確認してあり、精度よく動作しておりますので、結果をのちほど示します。
付属品として、取扱説明書１冊、負荷と電源や蓄電池との接続ケーブル１組、AC 電源ケーブル１本をお付けします。説明書は A4 サイズ、裏表複写、約 80 ページ、和文です。
電源や蓄電池との接続ケーブルは赤と黒のケーブル合計２本のセットです。両端バナナチップ端子付きで負荷装置や電源装置の端子に接続します。赤のケーブル１本、黒のケーブル１本、合計２本で１セット，未使用新品です。その他、本体の電源 AC 100V 接続ケーブル 1 本，未使用新品も付属します。
電子負荷装置本体が、装置にかかる電圧と電流を測定して値を表示します。表示された電圧、電流の値の精度を確認するため、手持ちの DC 電源装置， Metronix DMS18-3、デジタルマルチメーター，Agilent 34450A、および本出品の電子負荷装置 PEL151 - 201 を利用して動作の精度を確認しました。
確認したところ、次のような計測結果が得られました。ただし、確認したのは持ち合わせている DC 電源装置の最大出力の範囲、最大 18V, 3A までです。
電圧，電流の一部の測定の様子を画像にあげてあります。電子負荷装置の上の段に表示されているのが電圧，下の段が電流の値です。
表DC 電源，マルチメーター，電子負荷装置の計測値の比較
DC Power Supply DMS18-3
Digital Multi Meter 34450A
DC Electronic Load PEL151-201
Voltage (電圧)
18.87 V
018.998 V
19.000 V
16.88 V
016.998 V
17.000 V
14.89 V
014.998 V
15.000 V
12.92 V
012.997 V
13.000 V
9.93 V
09.9994 V
10.000 V
6.96 V
07.0013 V
7.001 V
4.98 V
04.9993 V
5.000 V
2.99 V
02.9986 V
3.000 V
2.00 V
1.9988 V
1.999 V
1.01 V
0.99925 V
1.000 V
Current (電流)
3.02 A
03.0002 A
3.00 A
2.52 A
02.5001 A
2.50 A
2.03 A
02.0000 A
2.00 A
1.52 A
01.5002 A
1.50 A
1.02 A
01.0002 A
1.00 A
0.92 A
0.90000 A
0.90 A
0.72 A
0.700144 A
0.70 A
0.52 A
0.50009 A
0.50 A
0.22 A
0.20087 A
0.20 A
0.12 A
102.144mA
0.10 A
理想的には，DC 電源，デジタルマルチメーター，DC 電子負荷装置の３つが全て同じ電圧や電流の値を示します。しかし，測定結果では電源装置の誤差が大きく，マルチメーターと電子負荷装置の間では，非常に小さな誤差でした。
電圧および電流とも非常に正確な値を表示しております。特に電圧は負荷装置に小数点以下 3 桁表示され高精度であり，誤差も非常に小さく素晴らしい計測値が得られました。電流については小数点以下 2 桁表示ですが，大変正確な計測値が表示されています。
以上の結果から，確認した範囲では電子負荷装置が非常に正確に動作していることを確認しました。なお，精度の計測に用いた DC 電源装置，デジタルマルチメーター，接続プローブなどは参考で有り，本出品には付属しませんのでご注意ください。
ご参考までに，以前ご落札いただきました HP 負荷装置 6060B と比較して，より高精度な計測結果が得られておりますので，ご落札者様にはきっとご満足いただけると思います。
また本負荷装置は，自動計測用にコンピュータと接続して利用することもできますが，もちろん負荷装置だけ単体でも動作します。また，本体背面の GPIB インターフェースの取り付けネジが 2 本あるうちの 1 本が外れておりますが，自動計測の動作に影響は無く正常な動作を確認できました。
USB - GPIB インターフェース関連項目５
Agilent Technologies （アジレントテクノロジーズ，現キーサイトテクノロジーズ）社の USB - GPIB インターフェース（中古品）82357A です。中古品ながら使用頻度が非常に少なかったので，使用感は無く新品同様に綺麗だと思います。
コンピュータ本体に USB インターフェースがあれば、デスクトップ PC でも、ノートブック PC でも、どちらでも利用できます。
電源は USB ポートから供給されるので，別途電源を必要としません。パソコンの USB ポートに接続するだけで，利用できて大変便利です。
本体には設定や動作のスイッチが有りません。パラメータの設定や、動作のコマンドをすべて PC から入力します。必要なデバイスドライバーは Keysight のウェブサイトからダウンロードできます。
セットで出品しているノート PC にはデバイスドライバー、パラメータなどを全て設定済ですので、GPIB インターフェースを USB 端子に接続するだけで，すぐに動作します。
お手持ちの計測器に GP-IB インターフェースが有り、計測器固有の計測コマンドの説明書が有れば、お手持ちの機材を接続して自動計測できると思います。
簡単な自動計測であれば，コマンドを送信して，測定データを受診するだけで可能です。一連の自動計測を行う場合には，サンプルプログラムの修正や，新規のプログラム作成が必要になります。
出品している電子負荷装置を用いる場合，電子負荷装置およびノート PC の各種設定を済ませてあり，自動計測のプログラムも作成済みです。電子負荷装置，USB - GPIB インターフェース，付属のノート PC をケーブルで接続して，PC に準備してあるプログラムを実行するだけで，すぐに自動計測可能です。
自動計測コントローラ用ノート PC 関連，項目６から９
自動計測コントローラ用のノートブックパソコン１台と AC 電源アダプター，本自動計測システムをコントロールする自作のソフトウェアのセットです。短時間の自動計測では問題にならないかもしれませんが，自動計測が長時間にわたる場合には自動計測専用の PC が有った方が良いと思います。
計測は全て自動でできるため，長時間の計測を行っている間に，他の PC で仕事を並行してできるため使い勝手が良いと思います。
自動計測用のノート PC 本体は，ASUS 社のモデル X200MA です。こちらも使用頻度が非常に低かったので，ほとんど使用感なく新品同様に綺麗だと思います。個人差が有るといけないので，ご自身でも画像を良くご確認いただけないでしょうか。
以下，PC の仕様です。
OS: Windows 10 Home
CPU: Pentium CPU 2117U 1.8GHz
RAM: 4.0 GB
ディスプレイ: 11.6 型(インチ)ワイド光沢液晶
インターフェース: HDMI端子, VGA端子, USB3.0
Microsoft Office インストールと認証済
無線 LAN: 内蔵
幅x高さx奥行: 302 x 30.4 x 200 mm
PC の処理能力は高くありませんが，自動計測では待ち時間が長く演算負荷は低いので，充分に利用できます。PC に計測を任せて自動計測している間，他の仕事を片付けられます。計測終了後に計測結果を確認するだけです。
計測結果は表計算ソフトのシートに記録されているので，計測値のグラフ化も容易であり，すぐに報告書用のグラフやデータ一覧表を作成できます。
本体の他 AC 電源アダプターが付属します。また内蔵バッテリーについても，電源アダプターを使用せずに数時間利用できましたので，問題は無いと思います。
以上のノート PC に，Agilent, GPIBインターフェース, 82357A のソフトウェアをインストールして，各種設定を行ってあります。
さらに，電子負荷装置本体の GPIB 関連の設定も行ってあります。
落札者様はコンピュータの起動後に GPIB インターフェースを USB コネクタで接続し，電子負荷装置に GPIB インターフェースで接続するだけで利用できるようになります。
自動計測用のプログラムが入った表計算ソフトのファイルを開いていただいて，実行していただければ電子負荷装置が動作して自動計測を開始します。
実際の計測用プログラムの画面を画像にあげてあります。計測用のプログラムを自作しました。次の３つの方法，定電流負荷(CC)，定抵抗負荷(CR)，定電力負荷(CW)，のいずれかの方法で負荷をかけます。
計測用のプログラムは以下のような動作で自動計測します。
１．測定回数の入力
２．測定の時間間隔の入力
３．負荷方法（前述の，定電流，定抵抗，定電力のどれか）の選択
４．負荷の値の入力（定電流負荷の場合は，放電電流の値，他）
５．以上を全て入力したら，大きな START ボタンをクリック
６．自動計測開始
７．測定日時，測定回数，電圧，電流，電力の測定値，などがセルに自動入力されます。
８．設定の回数計測したら，計測は自動的に終了します。
９．最後に測定結果を残す場合は，得られた表をファイルに保存してください。
以上のシステムの接続方法，ソフトウェアの設定や動作，得られるデータなどを説明した自作の取扱説明書をお付けいたしますので，参考にしていただけると思います。電子負荷装置の取扱説明書と併せてご確認ください。
もし領収書が必要な場合，当方の書式でよろしければ対処いたします。なおご落札直後，領収書に記載するあて名をご指示いただけないでしょうか。品物の梱包のときに，領収書を同封いたします。梱包の終了後には対処できませんので，よろしくお願いいたします。
ご参考までに，新品時の税込みのおおよその価格は，
電子負荷装置 KENWOOD PEL151-201, \268,000-,ノート PC ￥68,000-, USB-GPIB \65,000-,
以上合計，約 \401,000- だったと思います。
なお，同時にいくつか出品しておりますので，よろしければご覧ください。●お支払い
１．システム使用料 (8.8%) は出品者が負担します．
２．消費税 (10%) は不要です．
３．送料も出品者が負担いたしますので，落札者様は無料です。
４．お支払いの手数料を落札者様がご負担願います。
５．領収書が必要な場合，対処いたしますのでご指示ください。説明本文を御確認願います。●その他
技術的、専門的なご質問には、お答えできないことがございますので、ご了承下さい。基本的な動作を確認済なので，ノークレーム，ノーリターンでお願いいたします。