写真同じです■金彩とは、染付けの上に釉薬をかけ１３００度で焼成を行い、その上に有田焼伝統の色絵具で絵付けを施して８００度で焼成し、赤・緑・青・黄色などの色を取り入れて、さらにその上に金を使い模様を付け装飾した有田焼の伝統様式です。一色の色を使うごとに一回づつ焼成するため、一つの作品が出来上がるまでに５回から１０回ほど焼成を行い作品が作られます。あでやかな金彩を独創的な色彩とレイアウトで盛り込んだ華麗で格調高い作風です。
■孔雀の羽は非常に美しく、古来より孔雀は極楽の象徴として親しまれてきました。日本には生息していませんが、中国などの文様を受けて広く知れ渡り、その美しいたたずまいから多くの絵画や工芸品に意匠は用いられ、正倉院の宝物のなかにも見られます。孔雀は豪華で見るものを圧倒し、あでやかな輝きを放っています。
■鶴は亀とともに昔からめでたい動物として「鶴は千年亀は万年」といわれるように長寿の鳥とされ、中国では寿老人が鶴に乗って八仙人を招いたともいわれています。日本でも気品ある鶴に愛着を持ち蒔絵、陶磁器など多種多様にその意匠は用いられています。祝い事にふさわしい華やかな文様で、戦勝・家庭円満・長寿の象徴として大変縁起が良く、優美で高貴さが伝わってくる吉祥文様です。
■鷺は鶴よりも民家近くの水辺に飛来するため、より親しまれて、古来より神聖な鳥と崇められています。中国では（鷺・ルー）が（路・ルー）と同音であるために一路栄華のおめでたい言葉に通じるとされています。日本でもその影響を受け、蒔絵や陶磁器など多種多様にその意匠は用いられています。静かに佇む鷺は気品高い清浄な雰囲気の姿で人気がある吉祥文様です。
■牡丹・大輪の花を咲かせる絢爛豪華な牡丹は、その高貴なたたずまいから、古くより中国では「百花王」と呼ばれ富貴の象徴とされてきました。日本でも、その見事に咲き誇る牡丹の美しさより絵画や工芸品など多種多様にその意匠は用いられています。華やかさのなかにも上品な優しさを感じさせる吉祥文様です。
■藤は、山野に自生する樹木で美しい花を咲かせます。古典に頻繁に登場し、平安時代に藤原氏の姓や家紋にも使われ、日本の文化に影響を与えた樹木です。また、古くからその優美な花姿が好まれ、陶磁器や蒔絵、漆器などに多く描かれてきました。優美で気品ある藤は、現代でも大変人気がある文様です。
■松竹梅・風雪や厳寒に耐え緑を保つ松と竹、他の植物に先駆けて開花する梅を、長寿・高潔・清純などの象徴とされています。松は常盤の松を指し、竹は節操高く高潔、梅は清香にして文雅と称されています。古くから装飾品や陶磁器など多種多様にその意匠は用いられて、祝い事にふさわしい華やかな文様で、めでたいもののしるしとされている吉祥文様です。
■桜・日本の花といえば桜、といえるほど親しまれており、日本の国花です。その華麗なたたずまいから、古くより絵画や工芸品など多種多様にその意匠は用いられています。満開に咲き誇り、はらはらと花弁を散らす桜、華やいだ雰囲気で大変人気がある文様です。
■菊は、天皇家の紋章とされています。形、色、香りがすぐれており古伊万里や色鍋島の作品にも多く描かれています。蘭、梅、竹とともに四君子と呼ばれてこよなく愛されている吉祥文様です。
■青海波・波を扇状の形に描き互い違いに重ねた幾何学模様です。伝統文様として完成された美しさが万人に好まれ、色鍋島や古伊万里の作品に非常に多く描かれてきました。どこまでも広がる大海原に絶えず繰り返される波のように、平穏な暮らしがいつまでも続くようにという願いが込められた吉祥文様です。
■亀甲文様・正六角形の幾何学文様で、亀の甲羅の模様に似ている事から亀甲文様と呼ばれています。亀甲文様の歴史は古く、正倉院の宝物のなかにも見られます。伝統的な文様として完成された美しさが万人に好まれ、有田焼や伊万里焼の作品に非常に多く描かれています。亀は延命長寿の象徴や、亀甲の六角形はハニカム構造とよばれ、信じられない強度を発揮し崩れないとされるため永遠の繁栄の願いが込められている吉祥文様です。
■サイズ・高さ３０．５ｃｍ 径３０．５ｃｍ
（手造り、手描きのため色彩や寸法に多少の違いがある場合がございます）
■素材・磁器
■デザイン・鷺・孔雀・鶴・松・竹・梅・桜・柳・藤・山茶花・菊・牡丹・亀甲文様・青海波文様（吉祥文様）
■限定作品・陶歴しおり付き。作者銘入り。桐箱入り。
■お取り扱い方法・有田焼の花瓶ですので特別なお手入れの必要はございません。