シャトー・ラフィット・ロートシルト [2015] Chateau Lafite Rothschild AOC Pauillac フランス ボルドー オー メドック ポイヤック メドック 第1級格付 AOCポイヤック 赤 フルボディ 750ml:Donguriano Wine

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写真同じですChateau Latour AOC Pauillacシャトー・ラトゥール メドック公式格付第1級・AOCポイヤック
メドック格付第一級の筆頭シャトー!『世界で無二のエレガントで天性のフィネスを誇るワイン』!シャトー・ラフィット・ロートシルト!いま最も手に入らないシャトー!“葡萄の王子”が発展の礎を築く!世界最高峰、エレガンスを極めた“比類ない”ワイン!!
 『ラフィット』という名が聞かれるようになるのは、1234年、ポーイヤック北部のヴェルトゥイユ修道院長【ゴンボード・ド・ラフィット】の登場から。中世になって領土の名前として登場するのは14世紀に入ってからのこととなる。素晴らしいワインを造るシャトーとしての評判が高まったのは、17世紀、セギュール家が葡萄畑を作ってからのことだ。1716年、【ニコラ・アレキサンドル・ド・セギュール侯爵】は、ラフィットの成功を確実なものにするため、ワイン造りの技術の改善に取り組む。
その成功により“葡萄の王子”と呼ばれるようになった。この頃のラフィットの名声は、特に海外とヴェルサイユ宮廷で顕著で、【ルイ15世】が嗜む【王のワイン】として、誰もが欲するステータスシンボルのような存在となる。 ルイ15世の寵妃【ポンパドール夫人】の晩餐会にも供され、後の寵姫バリー夫人も【王のワイン】以外は飲まないとしたほどだった。また、その当時、ヴェルサイユ宮廷にアメリカ共和国大使として駐在していた、後のアメリカ合衆国大統領【トーマス・ジェファーソン】もラフィットを愛した一人だ。ボルドーワインの愛好家だったジェファーソンは、祖国でのワイン造りを思い立ち、ワインの研究を重ねました。情報を集め、後に主要ワインとして4つのワインが選ばれたが、その一つが【シャトー・ラフィット】だったという。
常に高い評価は変わらず


 革命などによって所有者は幾多の変遷があったが、常にラフィットの高い評価は変わらなかった。1815年、仲買業者のギョーム・ロートンが、メドック地区のワインの私的格付けを発表したのだが、当時からすでにリストの上位に位置し、「ラフィットを、3つの(一流ワイン)の中で、最も上質の葡萄を使った、最も優美で、繊細なワインと評価した」「メドック地区で一番優れたワイン」という評価をされている。 また、1868年のヴィンテージは、あらゆる意味で記録に残るものとなった。そのヴィンテージイヤーのワインの中で最高値がつき、1トノー(900リットル、225リットルの樽4個分)の値段が、当時の金額で「6,250フラン(現在の4,700ユーロ)」という高値をつけたのだ。この記録は、20世紀の終わりに破られたが、19世紀の最高値として今でも記録に残っている。
苦難の時代を見事に乗り切って


 しかし、19世紀末~20世紀前半には、ラフィットは様々な苦難に襲われた。葡萄畑が「フィロキセラ(葡萄の根の寄生虫)」とカビが原因の「ウドン粉病」「ベド病」の被害に遭いました。さらに、産地を偽った組織的詐欺が急増し、主要ヴィンテージに被害を与えました。第一次世界大戦の勃発や世界大恐慌の発生も重なり、市場は底値が続き、ラフィットも前代未聞の経営危機を招いて葡萄畑の縮小に踏み切らざるを得ませんでした。後の第二次世界大戦には、メドック地区はドイツ軍に占領されるなど、苦難の時代が続きます。 戦後になって、エリー男爵の指揮の元でようやくシャトーの再生が手がけられ、荒廃した葡萄畑と施設を再生し、シャトーの管理体制の全面的な見直しも始まった。その後、運営を引き継いだエリック・ド・ロートシルト男爵によって、新たな名声が確かなものとなる。 エリック男爵は、素晴らしいワイン造りのための研究を行い、新しいテクニカルチームの人材を徐々に増やし、シャトーの運営に新しい空気を取り入れた。葡萄畑では、肥料の与え方の見直しや除草剤の限定使用によって、植え替えや再建作業が進められた。 醸造所では、オーク樽の横にステンレスタンクが設置され、2,200樽の収容能力を持つ熟成用の円形貯蔵庫が、カタロニア人建築家のリカルド・ボフィル監督のもとで建築された。


ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」
 ボルドーで最も有名なシャトーでありワインのラフィット・ロートシルトは、エレガントで小ぶりでシンプルなラベルとともに、その名は富や格式、歴史、敬意、そして特筆に値する長寿の代名詞となっている。しかし、1975年以降は毎年最高級のラフィットを生み出しているものの、1961年から1974年までの成績は、一級シャトーとしては驚くほど凡庸。あの頃のラフィットをテイスティングしたワイン評論家たちがなぜもっと異を唱えなかったのか、謎である。 シャトーの公式発表は決まって「当時は軽くてエレガントなスタイルだったため、ブラインド・テイスティングでは、もっと大柄で逞しいワインに負けたのだ」なのだが、その事情があったのは認めるにしてもである。ラフィットの凡庸さは1971年、1970年、1966年、1961年、1949年、1945年といった優良なヴィンテージにおいて際立っていた。驚くほど色がなく、適度にドライで、オークの樽香が過剰で、異常に酸が強かったのである。それどころか、1974年、1971年、1969年などは、まったくの失敗作であるのに、ラフィットの名をつけて高値で出荷された。
 こうした事態が生じた理由をロートシルト家が明かすことはあるまいが、1975年以降は成功するようになったのだから、1960年代から1970年代前半にかけての問題は次のようなものだろう。 第一は、オーナーの不在。当時オーナーはパリに住んでいたのでたまにしか監督にやって来なかったのだが、1975年以降は熱心でこだわりのあるエリック・ド・ロートシルトのおかげで確かにラフィットの運営陣は勤勉になった。 第二に、ラフィットのワインは樽熟成が長すぎた。昔は往々にして最低でも32~36ヶ月は熟成させていたのだが、現在では最長でも20~30ヶ月である。この変更のおかげでフルーティさや新鮮さが増したのは間違いない。 第三に、現在の醸造スタッフのほうが、意識的にブドウの収穫を遅らせ、より熟したブドウから、より酸の弱いワインをつくろうとしている。選別プロセスが以前よりも厳しくなったのは間違いない。1980年代後半の豊作年では毎回収穫の半分を除去していたし、1990年以降はなんと収穫の60%以上を除外することも珍しいことだはなくなった。除去したワインはバルク売りしたり、セカンド用に格下げしている。最後に、ラフィット・ロートシルトは、瓶詰めにかける期間が短くなってきている。根拠のない報告ではあったものの、以前から言われてきたように「ラフィットは瓶詰めにだらだらと8~12ヶ月もかけることが多い」というのが本当なら、許容範囲を超えるほどのボトル・バリエーションが生じていたことだろう。今日では、すでてのワインが2~3週間で瓶詰めされている。
 一昔前までの経緯はさておき、ラフィット・ロートシルトはいまや心動かされるワインを生み出している。品質の変化が明確になったのは1975年だが、シャルル・シュヴァリエが招集された1990年代半ばにはその変化がさらに顕著なものとなった。1981年以降のラフィット・ロートシルトは、2001年、2000年、1999年、1998年、1997年、1996年、1995年、1990年、1988年、1987年、1986年、1983年、1982年、1981年のような年に、メドックで最良のワインを産してきたと言ってもよいかもしれない。
一般的な評価
 ラフィットのワインは1974年までは概して凡庸だったが、1975年から1990年代の初頭にかけて大幅に改善され、1994年以降は最上のボルドーの仲間入りをしている。事実、今日ではボルドーの最も偉大なワインの1つと考えられている。フィネスと力強さが見事に融和したワインなのである。私自身を含めて、評論家たちはこのポジティブな傾向を賞賛してきたわけだが、忘れてはならない。このシャトーは単にその神秘的な地位と、市場における価格に恥じない生き方をしていることだけのことである。 ラフィット、それも特により最近のヴィンテージのものを買えば卓越したワインを手にできることは確実だし、与えられる限り最上の味わいを経験できるものと期待できるが、価格が価格でけにこのワインに手が届くのは最富裕層のみである。お値打ち品を探している人はほかのワインに関心を向けたほうがよいだろう。もっとも、このシャトーのセカンド・ワイン、カリュアード・ラフィットの、とりわけ1990年代半ば以降のものは関心を抱くだけの価値があると注記しておく。

平均年間生産量:21万本
畑 面積:100ha、平均樹齢:45年、密植度:7500本、平均収量:48hl/ha
育て方:発酵とマセレーションはステンレスと木製のタンクで18~24日間。熟成はオークの新樽で16~20ヶ月。清澄は行うが、濾過はしない。
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロー25%、カベルネ・フラン3%、プティ・ヴェルド2%
所有者:バロン・ド・ロートシルト(ラフィット)

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