西独テレフンケンの業務用フルレンジ・スピーカーの状態、程度の極めて良い希少な中古ペア（２本）です。このテレフンケンの８インチ・スピーカー・ユニットは、テレフンケンの業務用音響機器の小型モニター・スピーカーとして使用されたもので、Ｔｉｇｇｅｓの大型アルニコ・マグネットとフルトミュラー社の上質で軽量のコーンを採用した音質的にも優れた希少な口径８インチ（約２０ｃｍ）の素性の良いフルレンジ・スピーカー・ユニットです。インピーダンスは、約６オームです。ユニットの後部マグネット部分にＣＫＳの文字が刻印され、フレームにＴＥＬＥＦＵＮＫＥＮのロゴ・マークがスタンプされています。インピーダンスをマッチングするためのトランスが附属していますが、トランスを介さず直接ユニットの端子に接続して使用することができます。スピーカー本体は、１９５０年代頃に優れた設計や製造工程に基づき、製造されたものですので、本体フレーム等の外観に少し微細な汚れや塗装の妬けなどが見られますが、コーンやエッジ等の状態をはじめ、機能的にはほぼ完璧と言える極めて状態の良いものです。
音質的には、主観が入りますが、バイオリンなどの弦楽器、ピアノなどの打鍵楽器の再現においては、律儀さの中に独特の甘さを伴った音質を有し、小編成のジャズ等においても、破綻のないスケール感を表出します。また、定位とバランスの良さから、ボーカル等においては、歌唱者の感情の表現なども自然に生々しく再現するなど、
バッフルや小型の後面開放箱、ウェスタン・エレクトリックの８インチ指定箱等による使用により、
手軽に良質な音楽を再現する小型フルレンジ・スピーカー・ユニットと言えるかと思います。
このスピーカーは、私が趣味で約２４～２５年程前にテレフンケンやシーメンスなどのドイツ業務用スピーカーの魅力に惹かれ、小出力真空管アンプからの出力を受ける米松による小型スピーカー・システムを製作する計画に基づき購入し、そのまま保管していたものです。尚、落札価格の設定につきましては、本スピーカー・ユニットはＣＫＳのアルニコ・マグネットを採用した古い年代のオリジナル・テレフンケン製のものであり、状態、程度も極めて良いことを考慮して設定いたしましたが、音質的にも優れた希少なもので、設定した価格以上の価値のあるご満足いただけるユニットと言えるかと思います。発送については、厳重に梱包してゆうパックでの発送となります。