御存知！名手Jimmy Waldo/Gary Shea在籍New England 大傑作1st「New England」日本独自リマスター紙ジャケット仕様国内盤未開封新品でございます。
日本独自リマスターで日本特有の幾分杓子定規で高音中心ではございますがオリジナルに即しており、非常に良心的な音質でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは不動の名手四名。
Hirsh Gardner(Ds、Vo)、Jimmy Waldo(Key、Vo、後にAlcatrazz、Quiet Riotセッション/ツアー・サポート他)、Gary Shea(B、Vo、後にAlcatrazz他)、John Fannon(G、Vo)となります。
プロデュースは故Mike Stone(Queenの録音エンジニア兼共同プロデューサーで後にAsia、Whitesnake等手掛ける)とPaul Stanley(KISS)となります。

Hirsh Gardnerがかの「バークレー音楽院」在学中にそのボストン界隈で活動を始めた事に起源を持つバンドでございます。
極初期の活動ではSteven Tylor(Aerosmith)との邂逅など様々な活動を経て、上記ラインナップに固定。
”New England”と名乗り活動を始める事となります。
そして後に作品化される事となるデモ録音が評判を呼び、かの”KISS”初期マネージメントを手掛けた”Bill Aucoin”に見いだされ契約。

その後”Infinite Records”との契約を経てデビュー作制作に乗り出す事となりますが、Queenを手掛けた故Mike Stoneをプロデュース起用。
更にマネージメント側の推薦もあり当時同マネージメント在籍で大きな成功を収めていたかの”KISS”のPaul Stanleyを起用する事となります。

さて今作。
デビュー作とは言えど、相当な完成度。
Jimmy Waldo/John Fannon自体が正式な録音キャリアを積んでいた事が有り、作曲、演奏アンサンブルの妙等、非常に手慣れた感がございます。
正直、英国の(Alan Parsons絡みの名バンド)”Pilot”の音楽性を基礎とする感。
同様のメロディアス/ポピュラー系とは言えど”Pilot”自体が(人脈から)プログレッシヴ・ロック系に繋がる音楽性という事があり、それを踏襲しているものでございます。
されど、こちらはかの”Queen”の強い影響下。
1st/2ndとかの故Mike Stone(Queen七十年代全盛期のエンジニア/共同プロデューサー。後にAsia/Journey/Whitesnake等手掛ける)起用が頷けるものでございます。
(Queenの某名曲で聴かれた有名なフレーズも..................)
Queen/Deep Purple等七十年代前期英国アート/ロック系の影響が窺えるものでございます。
Paul Stanleyのプロデュース起用がミソ。
メンバー曰く「ガツン！とした演奏を！」との指示を受けていたとの事。
メロディ重視でメロウさに流れ易いバンドにロックバンドとしての躍動感とハードさを加える事に腐心した感がございます。

Paul Stanleyの貴重な外部プロデュース作でございます.......................
後に”Alcatrazz”を結成するJimmy Waldo/Gary Sheaでございますが、参加後に音楽性の主導権を握ったYngwie J.Malmsteen/Steven Vaiと非常にアクの強い名手個性派の音楽性に何を加えたのか？
非常に興味深いものでございます........

リリース後は好評を得るものの、セールスはまずまずの感。
されど契約レーベルが閉鎖・”MCA”に吸収となり、レコード会社を移籍。
再び故Mike Stoneを起用し、隠れ名盤”Explorer Suite”を制作(何処となく音楽性にかの”Cheap Trick”感がございますが.......)。
再び好評を得るもののチャートインせず、セールスは不振。
次作には起死回生としてかのTodd Rundgrenを起用し、隠れ名盤3rd”Walking Wild”を制作。
かの”Asia”登場前夜という時代であっても、いつもの「シーンの興味の欠如」により、結局セールス不振。
活動がままならぬ事となり、解散の道を選ぶ事となります...................
その後Jimmy Waldo/Gary Sheaはマネージメント仲介でかのGraham Bonnet(Vo、ex-Marbles、Rainbow、Michael Schenker Group)と邂逅し、新バンド結成。
”Alcatrazz”と名乗り、名手Yngwie J.Malmsteen/Steven Vai等々名手を起用し活動を行い、注目を浴びる事となります.................
その後New England各メンバーは様々な変遷を経る事となりますが、ミレニアム期以降に救済分野として”Classic Rock”が設けられ、メジャー/マイナー問わず過去の名バンドに光が当てられる事となります。
その中で”New England”が陽の目を見る事となり、再結成を果たす事となります.............................
この機会に是非。