御存知！名手Gary Husband等参加プログレ/フュージョン期頂点・最終作故Allan Holdsworth 大傑作「Hard Hat Area」日本独自リマスター紙ジャケット仕様限定盤 未開封新品でございます。
日本独自リマスターで日本特有の高音中心で幾分杓子定規的ではございますが、非常に良心的な音質でございます。

内容は言わずもがな。
ラインナップは名手揃い。
故Allan Holdsworth(G、SynthAxe、ex-Igginbottom、Ian Carrセッション、Tempest、Soft Machine、Bruford、U.K.、Jean Luc-Pontyセッション、Johansson/Johnasson/Holdsworth等)、
Gary Husband(Ds、Level ４２、Gary Moore/Billy Cobhamセッション他)、Steve Hunt(Key、Stanley Clarke他)、Skuli Sverrisson(B、渡辺香津美セッション他)となります。
プロデュースは故Allan Holdsworth自身となります。
前作”Wardenclyffe Tower”では様々なラインナップによる録音セッションから抜粋された作品でございましたが、今作では珍しく当時のAllan Holdsworth Bandレギュラーメンバーによるフル作品制作。
今は無き”六本木Pit Inn”恒例GW公演でも御馴染みの名手ラインナップでございます。
非常に勢いに満ちた演奏・アンサンブルで知られ、「何故この面々で作品制作をしないのか？」と囁かれていたものではございましたが、そのバンドの充実振りを故Allan Holdsworthが鑑みた感がございます。
長年ツアー参加していたものの作品制作がなかった名手Skuli Sverrisson初参加がミソ。
故Allan Holdsworth曰く「自分が思い描く様に演奏アレンジをする」とまで言われた名手Jimmy Johnsonが多忙によりツアー参加が困難となり起用された感。
バークレー音楽院出身という事が有り非常に理知的な演奏・フレーズが故Allan Holdsworthの御眼鏡に適った感がございますが、非常に勢いのあるもの。
またElectric Bassistでありながらも「Upright Bassist」的な感覚を感じさせるもの。
今作後の故Allan Holdsworth後期～末期のジャズ指向で起用された名手故Dave Carpenter起用に繋がった感がございます。
(「Upright Bassの名手」として知られた方ではございますが、「私はElectric Bassist！でも仕事はUpright Bassばかり...」とぼやかれておられましたが......「Will Leeの様な歌えるBassistを目指している」とも......)
長年参加となる名手Gary Husbandの英国特有でジャズ感覚の強い起伏且つ繊細な演奏が肝。
アカデミック感とは異なる独特のスリリングさや立体感・スケール感を生み出しており、また”Upright Bass”出来な感覚を持つ名手Skuli Sverrissonとの活動の長さから「阿吽の呼吸」が感じられるもの。
またアカデミック系でもある名手Skuli Sverrissonが故Allan Holdsworthと名手Gary Husbandの間を取り持つという感も窺えるものでございます。
また以前から作品制作にも携わった名手Steve Huntもかのバークレー音楽院出身。
名手故Allan Holdsworthの音楽性をアカデミック面から分析し音楽的アプローチをしている感が窺えるもので、オーケストレーション含め名手故Allan Holdsworthとの「阿吽の呼吸」が感じられるものでございます。
名手故Allan Holdsworth特有の「理知的で計算し尽くしたアウト感覚フレーズ」、そしてそれを存分に生かしたメロディアスさや抒情性
は健在。
英国特有の音楽的偏屈さと演奏の特異性を有する二名に、米国アカデミック系二名が音楽的橋渡しという感が窺えるものでございます。

今作では名手故Allan Holdsworthが求める音楽性とファンが求めるプログレ/フュージョン系の音楽性が一致、またファンからネガティブな反応が多かった”SynthAxe”よりもギター演奏が目立つもの。
そしてジャズ／ロック、ハード・フュージョン系のスリリングな楽曲も含まれ、ファンが留飲を下げた、という感がございます。
リリースは当初日本先行であった模様でございますが、ヨーロッパ圏でもリリースが決定。翌年には米国リリースも決定。
前作同様好評振りが窺えるものでございます。
名手故Allan Holdsworthとしても音響的にもかなり上手く出来た模様ではございますが、ラインナップ含めプログレ/フュージョンとして音楽的にやり尽くしたという感が有り、
また演奏としての音楽的範囲を広げたい事や新たな音楽的刺激を求めたい事からラインナップは解体。
トリオ化を指向していく事となります.........................
また当時は音楽シーンが「反八十年代」となり、ジャズ界隈でもフュージョンからジャズ回帰が強く叫ばれる時代に突入。
名手故Allan Holdsworthはその中でジャズ回帰を指向していく事となり、ジャズ系に強いかの名手故Dave Carpenter/名手Gary Novak起用に繋がる感がございます....................................
この機会に是非。