いいスタイルシャルル・ド・ゴール【職業軍の建設を!】マジノ線 戦車 ナポレオン

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職業軍の建設を! 単行本 1997/5/1

シャルル ド ゴール (著), 小野 繁 (翻訳)



内容(「MARC」データベースより)

冷戦構造が崩壊して「難民の時代」に突入した東アジアで、起こりうる新しい形態の戦争に対処するために、フランスの経験とド・ゴールの思想に学ぶ。

登録情報

出版社 : 不知火書房 (1997/5/1)

発売日 : 1997/5/1

言語 : 日本語

単行本 : 183ページ



参考になる記事がありましたのでご紹介します。

https://tanisip.blog58.fc2.com/blog-entry-12.html

「シャルル・ド・ゴールは戦前、軍の近代化・機械化の推進派として知られ、軍関連の本を出版してその主張を訴えていました。

その代表作とも言えるのが1934年に出版した「職業軍の建設を!」(Vers l'armee de metier)です。

自分も現物を読んだ事は無いのですが、色々なサイトさんを参考に概要と当時の状況を書いてみました。彼はその著書の中で、マジノ線に頼る消極的防衛策を批判し徴兵期間の短い兵士(1~2年)では軍の近代化・機械化に対応出来ず、戦車・航空機・艦船を操る職業軍人の養成が必要だと訴えました。また、機甲師団を編成して戦車を集中運用し、歩兵や砲兵も自動車化してその機動をもって敵の重要拠点を防御を整える前に叩く事を考えていたようです。しかし、この本の出版を受けてフランス議会の左派系議員は「職業軍」なるものを右派が弾圧の武器として使うのではと怯え、軍部に圧力をかけます。シャルル・モーラスやポール・レイノー等の右派議員や、「フランス戦車の父」ジャン・エスティエンヌ将軍の様に彼を擁護する者もいましたが、恩師であるフィリップ・ペタン元帥や軍上層部は彼の著書に賛同せず、結果的にド・ゴールは、パリ軍事委員会局長から地方の部隊に左遷されました。

国内では大した反響も無かった「職業軍の建設を!」ですが、イギリスの軍事評論家リデル・ハート(間接アプローチ戦略の基礎となる論文を発表済み)後に電撃戦を生み出したドイツのハインツ・グデーリアンには注目されたようです。

この職業軍人と戦車の集中運用という発想はド・ゴール独自の考えでは無く、主要国で同じように軍の機械化を研究・発表する将軍達が幾人か存在したようです。が、その多くは軍保守派の反対や大恐慌による軍縮により、ド・ゴールと同じく目的を達成する事はありませんでした。

戦車発祥の国イギリスでは、第一次大戦で戦車の集中運用を指揮したジョン・フラーがいましたが、軍に冷遇され退役してしまいました。

アメリカではドワイト・アイゼンハワーやジョージ・パットンが議会や

軍上層部に働きかけますが、これも予算が下りずに研究は停滞しました。ソ連ではトリアンダフィーロフの縦深作戦を可能にする機械化をミハイル・トハチェフスキーが推進しましたが、大粛清によって処刑されてしまいます。後にノモンハンでゲオルギー・ジューコフが戦車の集中運用や自動車化した兵站システムを展開しますが、注目される事はありませんでした。騎兵重視のポーランドでも、ヴワディスワフ・シコルスキ(政変でパリに亡命中でした)がド・ゴールやグデーリアンと同じような電撃戦構想を著書で発表しています。

唯一、上記の国と事情が違ったのはドイツでした。ナチ党が政権を取る前、ヴァイマール共和国時代のドイツ陸軍長官ハンス・フォン・ゼークトはソ連と秘密条約を結び、カザン戦車学校などで戦車・航空機の秘密訓練を行いました。ナチス政権になってソ連との友好関係は終了しますが、多くの戦車指揮官が育ちました。戦略面では上述のグデーリアンが部下のヴァルター・ネーリングといくつかの戦車研究の本を共著で発表しました。これに目をつけたのがドイツ第三帝国総統アドルフ・ヒトラーです。彼は元々自動車に興味があり、装甲師団(機甲師団)の集中運用に強い関心を寄せ、ドイツは遂に電撃戦ドクトリンを採用するに至ります。(しかし軍長老や保守派には当初受け入れられず、グデーリアンも苦労したようです。)一方その頃、ド・ゴールは左遷先の部隊で一戦車指揮官として過ごしていました。唯一の収穫は、そこで知り合った機械化推進派の老将軍シャルル・ドゥレストランと世代を越えた友人関係を築けた事でしょうか。」



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シャルル・ド・ゴール【職業軍の建設を!】マジノ線 戦車 ナポレオン
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