江戸中期の三番大型享保雛です。天明から寛政期頃（1780年～1790年）のものと思われます。紺地の唐花文様の金襴裂を着せています。頭は、能面のような享保雛らしい相貌です。女雛の宝冠は仏具のような古さを感じさせます。
男雛の冠は金冠で、笏も金笏です。笏も金笏なのは大変珍しいです。大きいので飾るとかなりの存在感があります。この時代の作例として資料的にも貴重なものです。宝冠、冠（男雛）、太刀、笏はありますが、檜扇はありません。
これまで240年前後経過していますので経年による、衣装のヤケ、汚れ、ホツレ、ハガレなどの傷みがあります。女雛の頭は、薄汚れがあります。男雛の頭(右額）
には、乾燥ヒビがあります。宝冠の瓔珞の一部が欠品しています。男雛と女雛の髪はありません。太刀の先端に傷みがあります。このような経年による傷みはありますが、この時代の享保雛としては大変状態が良いと思います。台座が付属していますが、畳台と箱はありません。
女雛の寸法（宝冠含め）は、おおよそ４２cm（横）X１８cm（奥）X３７cm（高）です。男雛の寸法（冠含め）は、おおよそ３３cm（横）X１６cm（奥）X４０cm（高）です。 台座の寸法は、おおよそ４３．５ｃｍ（横）X３７．５ｃｍ（奥）X５ｃｍ（高）です。
なお、後ろの雛屏風は撮影用ですので、今回の出品に含みません。ご注意ください。

古物であることをご承知の上で入札をお願いいたします。些細な傷や汚れが気になる方は入札をご遠慮ください。
古物なので、返品・苦情なしでお願いいたします。落札者都合によるキャンセルの場合には、送料・システム利用料・キャンセル料（落札金額の２０％）の負担をお願いいたします。
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（2024年 2月 20日 17時 12分 追加）
女雛の頭に「薄汚れがある」と書きましたが、写真で薄汚れに見えたのは瓔珞の陰でした。薄汚れはありません。頭はきれいな状態です。