そして6年を掛けてビオとビオディナミによって畑の生命力が高まったと判断した2014年からドメーヌ元詰めのシャンパーニュを手掛け始めました。4haの畑をビオディナミで栽培していますが、自分の理想とするシャンパーニュ造りには資金が必要なため、今も一部のブドウはネゴシアンに売却しています。しかし、ビオディナミのネゴシアンのみを厳選してブドウを売却しています。具体的にはルクレール・ブリアンとド・スーザになります。ドメーヌはブドウ栽培だけでなく、養蜂や果樹、牧畜、野菜など様々な農業家が加盟するビオディナミの団体MABD(Mouvement de l'Agriculture Bio-Dynamique)に加盟しており、勉強会などを通じて常に最新の情報を学び続けています。
オジェの新生ビオディナミドメーヌのデビュー・シャンパーニュ
生まれ変わって誕生したオジェの若手レコルタン
ドメーヌ・ヴァンシーは2008年にカンタン・ヴァンシーによって生まれ変わって誕生した新生ドメーヌです。オジェとメニル・シュール・オジェに所有する4.5haの畑をビオディナミで耕作していますが、栽培や醸造の細部にまで徹底的にこだわっており、そのブドウはルクレール・ブリア
ンとド・スーザという厳格なビオディナミのネゴシアンが購入するほど質の高いものです。
ドメーヌでは6年を掛けてビオディナミで畑の生命力が高まった2014ヴィンテージから瓶詰めを開始しました。全総生産量が僅か3,500本弱という若手のマイクログローワーです。
初ヴィンテージを世界各国で争奪
ドメーヌの初めてのシャンパーニュとなる2014ヴィンテージの2種類のキュヴェは、2019年の年末にリリースされたばかりです。しかし、早くもシャンパーニュを代表する三ッ星レストラン、ラシエット・シャンプノワーズに採用されました。
また、イタリア、スウェーデン、オーストリア、スイス、オランダ、チェコ、アメリカなどにも輸出され始めています。弊社も世界各国のバイヤーと競いながら、なんとか日本への割り当てを確保しました。柑橘果物や焼いたパンの風味が感じられるオジェらしい柔らかくエレガントな現代的ビオディナミシャンパーニュです。
ドメーヌの概要
オジェに本拠を置くドメーヌ・ヴァンシーは、現当主のQuentin Vincey カンタン・ヴァンシーで8代目になります。
1988年生まれのカンタンは、アヴィーズのリセ・ヴィティコールで学んだ後、独学でワイン造りを習得するため、オーストラリアとフランス各地の造り手を訪ねて回って、直接生産者と交流して、様々なこと特にビオディナミについての情報を徹底的に吸収しました。そして、2008年
にドメーヌに参画。もともと父の時代までは協同組合で、コート・デ・ブラン以外のモンターニュ・ド・ランスやコート・デ・バールなどに約7 ヘクタールの畑を所有していました。
しかし、カンタンは自分の目の届く範囲の畑に完全に専念するために、オジェとメニル・シュール・オジェに所有する畑以外は全て他人に栽培を委託することにしました。それらのブドウは、カンタンの父の時代と同じく共同組合のシャンパーニュとして販売されていますが、カンタンはそちらの栽培や醸造には全く関与していません。カンタンが自身で管理する“ドメーヌ・ヴァンシー”としての畑は、オジェに3.5ha、メニル・シュール・オジェ0.5haで、2008年からすぐに除草剤や殺虫剤などの化学薬品の使用を止め、ビオロジック(AB認証)に転換しました。また、ビオディナミも導入して、一年を通して常に畑を観察して目を光らせています。
そして6年を掛けてビオとビオディナミによって畑の生命力が高まったと判断した2014年からドメーヌ元詰めのシャンパーニュを手掛け始めました。4haの畑をビオディナミで栽培していますが、自分の理想とするシャンパーニュ造りには資金が必要なため、今も一部のブドウはネゴシアンに売却しています。しかし、ビオディナミのネゴシアンのみを厳選してブドウを売却しています。具体的にはルクレール・ブリアンとド・スーザになります。ドメーヌはブドウ栽培だけでなく、養蜂や果樹、牧畜、野菜など様々な農業家が加盟するビオディナミの団体MABD(Mouvement de l'Agriculture Bio-Dynamique)に加盟しており、勉強会などを通じて常に最新の情報を学び続けています。