１９７０前後の製造と思われる春日Ｆ２００トリプルオー・アジャスタブルサドル
見た目は普通のカスガのトリプルオーですが、
中身は大幅な改造を施してあります。
◆合板ギターの音はどこまでよくできるのか。◆
弦振動の伝達性向上とトップの振動範囲の拡大という観点から、
ブリッジプレートやブレイシングを大幅に改造。
また、演奏性の向上のためネックの仕込み角を修正。
余裕のサドル高さを得ながら、低い弦高を実現しています。
（調弦時の１２Ｆ弦高：６弦２．６ｍｍ、１弦２．０ｍｍ）
◆国産ギターは明らかに序列による音作りがされていると思います。
つまり低グレードのモデルにベストなブレイシングは施されていない。
ブリッジプレートもしかり、堅い木であるべきなのに柔らかな木を使ってある。
楽器店で試奏したときに、兄貴分よりいい音がしてはいけないという訳です。
でも世に出たらもう束縛はなし。本来あるべき音を取り戻してもいいでしょう。
ブリッジプレートは部分的にハードメイプルで補強し、さらに周辺のブレイスと連結し音の伝達を向上。
ブレイシングは剛性過多な部分は削り、不足部分には追加してトップの振動量と範囲を改善。
合わせてバックブレイスとのバランスもとりました。
豊かな音量に加え、
レスポンスのダイレクト感と心地よい余韻。
「合板でここまで鳴るか？！」というご感想をいただけたら幸いです。
かなり手間がかかっており、やや高い開始価格とさせていただいてます。ご理解ください。
【諸元その他】
トップ：スプルース合板
サイドバック：マホガニー系合板
弦長：６３０ｍｍ
ナット幅：４４ｍｍ
ネック太さ：細め（シャブカポが普通に使えます）
フレット減り：ローポジションの部分減り少、ハイポジションにすり合わせによる減りやや大。
糸巻：操作スムーズ（弦の切れにくいずん胴ポスト）
サドル・ナット：ともに牛骨
ブリッジはいったん剥がしてタイトボンドで貼り直し。（その際剥がれ防止のネジは除去。）
ロッド：正常（３割締め）
ロッドカバー：セルロイドで自作
ピックガード：接着のＰＧは半分剥がれていたので両面テープ付けのものに交換。
（接着ＰＧの影響か、トップ面の同部位にごく浅い窪みが見られますが、新しく付けたＰＧの沿いに影響はありません。）
弦：ダダリオ・フォスファーライト（交換後２か月経過）
ネックの仕込み角：トップ面と指板面が平行なのをゼロとして、マイナスにしています。
そのためジョイント部で指板がへの字に折れないよう、指板のハイポジションをかさ上げしています。（画像を確認ください）
小さな傷や打痕、塗装割れ剥がれ等多数ありますが、年式の割には程度はいいと思います。
ケースは付きませんが、プチプチとダンボールでしっかり梱包し、ゆうパック１７０サイズ元払いで送ります。
なお、新規の方の入札は削除しますので、ご容赦ください。