写真同じですCR型イコライザー回路採用

ハイ・ゲインタイプ イコライザーアンプ

電源のリップルフィルターを各ステージそれぞれに別個に整流回路から分割し、それぞれのステージを独立した電源から供給します。整流回路は両波整流にしレギュレーションを向上させました。真空管Telefunken 6AK5Wのヒーターの点火は6本の真空管それぞれに独立した整流回路を設け、互いの真空管の干渉をなくしました。アンプ回路は、動作点を最適ポイントに設定する事によって大きな利得の獲得とノイズの低下を両立させました。

イコライザーアンプの利得はハイゲインタイプで、1kHzで58dBとしています。通常のイコライザーアンプのゲインは34dBくらいのため24dB大きい設定です。ノイズは2.3mVに減少させる事によりSN比は110dBを達成しました。同社のイコライザーアンプはゲインを2個の真空管のみで得て非常にシンプルなために情報量の欠如がありません。CR型の回路構成ですが、かなり良いSN比を達成しています。最大出力は約28VありますのでMCカートリッジはもちろん、大きな出力のMMカートリッジや高出力のMCカートリッジにも対応可能です。同社のMCカートリッジYC-03S,YC-03M(出力が0.25mV)を直接接続して昇圧トランスなどを使用しないで使用可能なレベルとなっています。昇圧トランスを通さないMCカートリッジのサウンドは鮮度が高く情報量が大幅に向上します。CA-03等のアンプのイコライザー部の入力インピーダンスは100Ωが最適です。

Spec

使用真空管 Telefunken製6AK5W x6最大出力8V周波数特性10-150kHz/-0.5dB出力インピーダンス1.6kΩラインアンプ部利得14dB(約5倍)残留ノイズ0.13mVS/N比92dB