シャトー・ラトゥール [2012] Chateau Latour フランス AOCポイヤック メドック 第1級格付 赤 750ml:Donguriano Wine

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商品情報

写真同じですChateau Latour AOC Pauillacシャトー・ラトゥール メドック公式格付第1級・AOCポイヤック
 『偉大なワインは水の近くに育つ樹からできる』 という古いメドックのことわざ。ラトゥールはことわざの如く、ジロンド川に程近い小高い丘にある畑「ランクロ」を拠点に個性的なテロワールで、畑、穏やかな気候、時間をかけて形成された土壌、テロワールで産まれます。
●テロワール
*場所/ ボルドーより北へ約60Km 。ポイヤックにあります。サンジュリアンに近いポイヤックの南に位置する大部分の畑は、ジロンド川の河口の砂利質の丘にある。
*気候/ 大西洋に近く温暖な海洋性気候が特徴。ジロンド川に近い畑は寒波・春霜の害から守られ、夏の気候は、晴天の日が多く続き、7月中旬までは雷雨もあります。8月前半には暑く乾燥した日が多く、昼夜の気温差が大きく、雷雨により一段と大きくなることもあり、ブドウの成熟を早める。
<排水システム>/ ランクロのブドウ畑には、19世紀以降排水システムが設置され、収穫の時期に品質を損なう余分な水分は素早く除去。
●歴史
 1378年よりフロワサールの『年代記』に登場。当時100年戦争の真っ只中で、要塞のサン・モベール塔はフランス国王のブルトン兵が守備していました。17世紀の終わりまで、ミュレ家により所有され、相次ぐ相続や結婚の結果、アレクサンドル・ドゥ・セギュールの所有地となり、歴史はこのセギュール家と共に始まります。 セギュール氏は、1716年死の直前にシャトー・ラフィットを獲得し、息子でボルドー市議会議長ニコラ・アレクサンドルは、1718年シャトー・ムートン・ロッチルドとシャトー・カロン・セギュールを獲得しワイン事業を拡大。18世紀初め、イギリスで貴族階級やブルジョワ階級の人々が、高級ワインの消費の中心でした。そして、ボルドーワインの輸出も戦いが収まると同時に急速に伸び、品質と価格の点で他のワインを引き離していました。 1842年、一つの法人組織となり、1962年までセギュール家のみで構成していましたが、1963年、イギリスのファイナンシャル・グループ、ピアソン・グループが53%を所有する大株主となり、ハーヴェイズ・オブ・ブリストル社(後にアライド・ライオンズ・グループによって買収)が25%を所有。1989年、アライド・ライオンズ・グループはピアソン・グループの持分を買収し、セギュール家の相続人のもとに残る7%を除いた93%の株式を所有。 1993年6月、フランソワ・ピノー氏がアルテミス社を通してアライド・ライオンズ・グループの持ち株を買収しました。30年にわたるイギリス資本による経営を終えたシャトー・ラトゥールは、再びフランス資本となり現在に至ります。

●ブドウ畑
 ブドウ畑は76ha。シャトーを取り囲む「ランクロ」と呼ばれる48haの畑が、グランヴァンになる。「ランクロ畑」はジロンド川の水位から16mの高さの丘からなり、南北の2つの支流、また東部のジロンド川沿岸の「パリュ」に囲まれます。畑では、栽培密度が1haあたり1万本と高く、質の高いブドウを収穫するため生産量は抑えます。毎年、枯れたり痛んだ苗木は若い樹に植え替えます。この技術は「コンプランタシオン(Complantation)」と呼ばれ、区画の生産量および品質維持のために行う。植え替えられた区画では、樹齢の異なる若い樹に印がつけられ、収穫は古い樹とは別に行います。 区画の平均樹齢が高くなり過ぎた場合や区画内の樹齢のバラつきが増えると、全面的な植替えを検討し、区画全体を植え替える場合には、樹を引き抜いた後、土壌に再び活力を与え、ブドウの捕食動物を追放するために、5年間休ませます。現在では、ブドウ害のあるもの(捕食動物の算出、病気のサイクル等)を正確に分析し、リュット・レゾネ(対処農薬栽培)を実現。土壌では化学的な除草剤は一切使用せず、ブドウのつる、植物の堆肥、厩肥などの有機肥料のみを使用。
●収穫と醸造
 通常9月中旬頃より、15~20日間かけ、収穫時には毎年臨時で約150人の収穫人を雇い、全て手摘み。収穫にはブドウが潰れないように8kgほどのカゴを使用。区画毎にカゴは直接醸造所へ運び、エレベーターで醸造所の2階へ運ばれ、余分な水分を取り除き2段階で選別。 1)不要な部分(葉や葉柄)や衛生状態がが悪い実などを除去。 2)ブドウに傷をつけ、品質を損なう恐れのある花柄部分(茎や軸)を除去。 その後タンクに運ばれ、ゆっくりと圧搾をし、アルコール発酵が始まります。タンクを水で冷却し温度調節しながらワインは約3週間かけ醗酵を行う。ワインからマール(=搾りかす。主にブドウの皮や種)を除き、清澄をした後、タンクに移し替えます。翌月には第2次発酵(マロラクティック発酵)が行われ、ワインは柔らかくなり、まろやかさとフィネスを持ちます。2001年にリニューアルされた醸造施設には、現在ステンレス製醸造タンクが66個あり、以前の3倍です。タンク数の増加によりブドウを区画毎に発酵させることが可能になり、樹齢、ブドウの種類、テロワール、区画の面積に合わせて、12hl~170hlのサイズのタンクで醸造が可能。
●熟成
 熟成樽には、アリエ県とニエーヴル県のオーク材を使用。新樽はラトゥールに100%、レ・フォ-ル・ドゥ・ラトゥールに50%、ポイヤックに10%の割合で使用。熟成の始めの数ヶ月は、ラトゥールを造る最高のアッサンブラージュ(ブレンド)を選ぶためのテイスティングが繰り返されます。ワインは1年目のセラーで6ヶ月間熟成。樽は密封されずに、ワインと大気の間でガス交換が行われるようにガラス製の栓でふさぎます。樽熟成中のワインは、少しずつ蒸発する為、週2回ワインを補います。次に、樽は10~13ヶ月熟成させる為に、2年目のセラーへと移ります。樽は密封され、温度差から守られた樽の中で熟成を続けます。この段階ではウィヤージュの必要はなく、3ヶ月ごとに澱引きが行われます。樽に入れてから1年後に清澄。この清澄作業の約45日後に最後の澱引きが行われ、澄み切ったワインと澱を最終的に分離します。
●瓶詰め
 バランス、ポテンシャルを確認して瓶詰めをする前に、大きなステンレスタンクの中でブレンド。現在では、新設のステンレスタンクで、一度に全てのワインをブレンドすることが可能となり、ワインの質を限りなく一定に保つことが可能になりました。ブレンド後、微生物分析に再び各ステンレスタンク(12hl~170hl)に入れられます。この作業は通常6月半ばに[ポイヤック]から始まり、[レ・フォール・ドゥ・ラトゥール]、[シャトー・ラトゥール]へと続きます。


■ロバート・M・パーカーJr. 【ボルドー第4版】より
 ラトゥールのスタッフは常々ラトゥールの「セカンド」ワインなのだから品質的には1855年の格付けニ級と同等であると主張してきた。事実、彼らは、ラトゥールではレ・フォール・ド・ラトゥールのブラインド・テイスティングの際に比較対象として二級シャトーのワインが出されていると主張する。もし、レ・フォール・ド・ラトゥールがとてもよいものにならない場合は、ポイヤック(サード・ワイン)に格下げするかどうかの決断がなされているという。私も、例えば2000年、1996年、1982年のような特定のヴィンテージでは彼らの査定に同意したいのだが、より客観的に見ると、レ・フォール・ド・ラトゥールは四級相当の品質である。もっとも、それでもボルドーで最上の「セカンド・ワイン」であることに変わりないのだが。 醸造法はラトゥールとまったく同じだが、ブドウはプティ・バタイエ、コンテス・ド・ラランド、そしてレ・フォール・ド・ラトゥールの3ヵ所の畑のものが使われる。また、上記に加えて、ラトゥールのロットでもあまり「グラン・ヴァン」とは言えないとみなされたもの(若木のものが多い)もブレンドされる。レ・フォール・ド・ラトゥールの特徴は、ラトゥールそのものとびっくりするほど似ている。ラトゥールよりは軽く、早く飲み頃になるだけである。ボルドーの有名シャトーで生産される最上のセカンド・ラベル(あるいはマルキ)であることに間違いはない。
※注記:シャトーを取り囲む47haの区画は「ランクロ」と呼ばれる。古いブドウの木が植わっていて、必要なときしか植え替えられない。この一画が、グラン・ヴァンの最も重要な部分。収穫は2つに分けられ、最初の「若い木からの収穫」では、若い木からブドウが摘まれ、通常レ・フォール・ドゥ・ラトゥールか、一般的な「ポイヤック」になる。そして液果が完全に熟すとグラン・ヴァン用に摘まれ、収穫の完了となる。
レ・フォール・ドゥ・ラトゥールは、次の3つから作られる。1.ランクロの若いブドウの木から 2.ランクロのキュヴェの中で、味わってみてグラン・ヴァンに適さないとされたブドウから 3.ランクロ外の土地、「コンテス・ドゥ・ラランド」とか「プティ・バタイエ」、「サン・タンヌ」というような、1世紀以上ここに属していた畑から。  普通レ・フォール・ドゥ・ラトゥールは70%のカベルネ・ソーヴィニョンと30%のメルローで構成され、そのうち3分の1は若い木から、3分の2がランクロの外の木から採れたものだ。これらのブドウの木は1964年に植えられた。だからこれを若い木だけから採ったセカンド・ワインだと考えるのは間違っている。ランクロの外のブドウの木が樹齢を重ねるに従って、レ・フォール・ドゥ・ラトゥールの品質は着実に向上しているのである。

平均年間生産量:20,000本
畑 面積:65ha(シャトーの周囲の47haは「ランクロ」と呼ばれ、グラン・ヴァンに含まれる)、平均樹齢:40年(ランクロ)と37年(その他)、密植度:10.000本、平均産出量(過去5年間):45~50hl/ha(グラン・ヴァン)、55~60hl/ha(その他)
育て方:ブドウは手摘みで、完全に徐梗され、温度調節された200hl用ステンレス鋼のタンクに入れられる。発酵と二次発酵(キュヴェゾン)3週間、マロラクティック発酵はタンクの中で起こる。その後、新しいオーク樽に移され、ヴィンテージによるが20~26日間寝かされる。3ヶ月ごとに澱引きされ、瓶詰め前の冬の間、清澄処理(卵白による)される。
ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン80%、メルロー15%、カベルネ・フランとプティ・ヴェルド5%

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