日置流雪荷派弓術伝書その一・弓道資料集/限定150部/小論・蟇目・鳴弦と憑きものについて/免簡雪荷流弓法/日置流雪荷派弓術伝書雪荷流弓法
商品説明
日置流雪荷派弓術伝書その一・弓道資料集/限定150部/小論・蟇目・鳴弦と憑きものについて/免簡雪荷流弓法/日置流雪荷派弓術伝書雪荷流弓法
平成3年209P限定150部部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
はじめに―
人類にとって弓矢の発明は狩猟の具として、また武器として革新的なものであったと想像する。自分を安全な仕 に置きながら遠距離のものを殺傷することの出来るこの素晴らしい道具は人々にとって正に天から授かった”聖 註二) *神器"として映ったとしても不思議ではない。 このことは古代近東アジアや中国における弓矢に関する説話からうかがえるし、わが国においても『記紀』の にそのような内容の記述を散見することが出来る。
(註一)
また鎌倉時代以来、武士を"弓矢取る身”といい、その行動規範を"弓矢の道""弓馬の道”等と呼ぶように、 矢は武士の代名詞として使われ、また戦いの場でも鉄炮の伝来によりその主役を交替するまで長くその詞にふさわ い重要な役割を果たしてきたことはよく知られているところである。
そしてそのすぐれた実利性は当時の人々から信仰にも似たものとして迎えられ、更にはその実利性を具体的に示 ことをしなくとも、その武威を象徴したものとしての蟇目や鳴弦の儀によって武徳の存在を明らかにし、さまざま 災厄を除くことが出来るとする信仰が公・武・民間を問わず生れ、これに関する諸儀式が中世紀以降整備された。 戸時代の弓術家平瀬光雄の言を待つまでもなく、蟇目・鳴弦の儀の体得を弓を嗜む者の重要な条件としており、弓 が鉄炮伝来により武器の中心的位置付けを後退させ、実利的価値を稀薄にしてからも、なお中国古代の文射的弓射 を色濃く残しながら、神聖なる器"が武士階級を中心に人々の心の中に受け継がれ、今日もなおこの弓射観はわれ れの日常生活に中に溶け込んでいる。
お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。
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