☆商品概要
MJ誌2023年7/8月号掲載のNo.290「6111-2SD218ハイブリットパワーアンプ」Lipoバッテリー駆動を参考に、出力段を2SD218の低耐圧版の2SD217を採用した本機を出品いたします。
本機製作前に、MJ誌5/6月号掲載のオール半導体式のミドルパワーNo.289を出力段に2SD217を採用したAC電源仕様で製作試聴結果は、主観ですがSic-MOS FET出力段とはひと味違う低域の余韻が美しく、最近はエージングが進んだせいか、特にレコード再生音がとても魅力的で且つパワーも大きく、大音量派の当方には好適で現用中です。
過去の製作経験から、オール半導体式よりハイブリッドパワーアンプの方が音に艶が加味され好音質となる傾向があるようで、比較試聴用としてNo.290タイプをAC電源方式で製作してみました。
試聴結果からはやはりこのNo.290が当方は魅力的で好みです。個別にオーディオ仲間による比較試聴結果もNo.290は、この音なら聴き疲れがしない。音像が鮮明。等高評価でしたが、嗜好の違いもあり優劣つけ難く双方とも素晴らしく良い。との意見もありました。動作も安定しているため、マルチチャンネルの高音用なら更なる高音質が期待できるLipoバッテリーでも長持ちするとの思いに至り、バッテリーの放電に伴う着脱や充電等の煩わしさを軽減しようとAC電源にあえて拘って製作してきましたが、重い腰を上げLipoバッテリー方式で、新規に本機を追加製作しました。現用のネットワーク式スピーカーでの試聴結果、素晴らしいの一言です。収録時の背景の静寂性などがより明瞭となり、低音域の下方への余韻がより延長したようです。これを高音専用で使用するのはもったいない。もっと金田式のアンプの素晴らしさを製作経験のない方々にも本機を所有していただき楽音の素晴らしさを満喫してもらいたい。との思いです。精魂込めて丁寧に製作しましたのでこの音を所有される方は大変幸運だとお察しいたします。
☆商品内容
仕様について
1.外形寸法Ｗ:330mmｘＨ:70mm(ケース脚込:83mm)ｘＤ:200mm（つまみ、端子含：244mm）
2．ケース：タカチ電機製OS70-200-330SSオールアルミヘアラインアルマイト加工。ヒートシンクは底板よりケース全体への熱伝導対応。
フロントパネルt3mm。リヤーパネルt3mm。上下板t2mm。ボリュームツマミはアルミローレット加工Φ30mm切削加工品。ケースの脚部はアルミ無垢波目模様のΦ44mm切削加工品で緩衝ゴム装着仕様。
3.ヒーター用レギュレータICは製造中止のため低損失レギュレーター12V1.5ANJM2396F12を使用。
4.MJ誌基板パターンに配置されている12.6Vレギュレーター回路に追加された4700uf25Vの電解コンデンサは、電源SW.ON時に保護回路が誤作動するため、結線除去。（部品はそのまま配置）
5.青色LED照光押し釦式電源スイッチ採用。電源オフ時の電荷放電抵抗、出力段用保護回路制御部用とSlowStart回路の切り替え用にDC12Vリレーを採用。（照光式押し釦SW.には4回路無いため）
6.フロントパネルのLED照光表示は左側(白):+30Vバッテリーチェック。中央(赤):保護回路作動時用。右側の円形電源SW(青):+12Vのヒーター電圧。
7.回路的にはN0.290に準拠してますが、手持ち吟味部品上スケルトン⇒DALE RS-2B、スフェルニースRB61を使用。
位相補正には双信製SEコンデンサを使用。6111はレイセオン社製。パワーアンプ基板半導体類は貴重な指定純正品。
半固定VRは20回転タイプを使用。入出力端子類はバナナプラグ対応金属切削加工品を採用。
8.附属のLipoバッテリーは出力電源用±16V：Youme Power 4S14.8V Lipo 4S 6500mAh 60C 2個。ドライブ段用電源用+16V：OVONIC 7.4V Lipo 2S 5200mAh 50C 2個直列接続。バッテリー側はT型プラグコネクターDeansメス出力です。MJ誌記載のXT-60型メスプラグとは異なるため、筐体との接続用CANNONプラグ3PINメス及び2PINメスとLipoバッテリー側ケーブルの端末にはT型プラグコネクターDeansオスが接合してあります。今後新たにLipoバッテリーをご調達される際は、バッテリー側のコネクター種類が合致しない場合、変換ケーブルが必要ですのでご注意ください。
もしT型メスラグとXT-60型オスプラグによる変換ケーブルが必要であれば、ご連絡いただだければ製作同梱します。
尚この附属のLipoバッテリーは本機用に調達したもので、数回の充電実績程度です。
9.アンプケース内の部品の取り付けは、吊り下げ方式でメンテナンス性にも配慮。
10.基板への部品半田付けは極力向きや取り付け高さを統一して、裏面の半田配線も丁寧に丹精込めて施工。
リード線は最小限のタイラップ使用とし、電線張力を利用して少しゆとりの配線。
☆その他
1.製作完了後エージングとして20時間程の稼働後も安定動作を維持しています。
2.Lipoバッテリー充電器は付属しません。上記説明にご配慮いただきご落札者様のお気に入りをお手配ください。
3.電源回路にリレー追加や指定CRを適正値に見直し変更しています。そのためMJ誌製作記事コピー、新規および変更後回路図、基板実体配線図、製作写真、その他の資料(使用上のご注意など）が付きます。これらの資料の基で、メンテナンスも可能かと思います。
4.本出品機は、一般的な電圧入力タイプのため、金田式プリアンプ以外との組み合わせも可能かと思いますが、
本領を発揮するのはやはり金田式最新プリアンプだと思われます。
5.DCオフセットの微調整等による上蓋開放や、分解・改造はご自身の責任で行ってください。また本出品機はDCアンプですので故障時、故障個所によっては接続機器等に大きな損傷を与える可能性があります。
そちらまでは対応致しかねますので、御理解の上ご入札くださいますようお願いいたします。
8.なお出品機器の万一のトラブルについては、メールやH/Pなどで御落札者様とご連絡が取れるようにさせていただきます。