約25年前に古着屋で購入、 5年ほど前にクリーニング・フルリメイク済 です。
オットセイが保護により捕獲禁止になったため、ラムの毛皮を使ってオットセイに似せて作った、 カナダの会社Alysha Sealの製品らしいです。
分解した際、皮側にAlysha Seal 1962と刻印がありました。1962年はこのコートが作られた年？まさか…
有名なメーカーらしく、海外のオークションサイトに結構しっかりしたお値段で出ていたりします。
※オットセイの毛皮は素晴らしく密で、1平方センチメートル当たり4万7千本もの綿毛が生えており高級品として珍重されていたそうです。
短くシェアードされ、分厚い段通のような素材感、素晴らしい手触りです。
オットセイがそうだったようにチョコレート色に染められており、方向や光によって黒っぽく見えたり明るく見えたりします。
襟、 前立、裾はチャイニーズラクーン (狸)ではないかと思います。
裏地は薄いポリエステル、 中綿は3M社のシンサレート。
どちらも新品を3mほど使用し、かなりお金を掛けました。
元々はウールのような綿が入っており、 リメイクして相当軽くなりました。
それでも2kg近くありますが、着てしまえばそれほど重くもないと思います。
リメイク時に袖を伸ばしたため、 以前袖口だった擦れがステッチのように見えますが、それ以外には擦れなど殆どありません。
襟のチャイニーズラクーンは少し傷んでいるようですが…
2月の東京で、 長袖Tシャツの上に着ればバイクに乗っても全く寒さを感じないほど暖かいです。
また、中綿が多いので、フワフワした着心地で気持ちが良いです。
リメイク3着目ということもあり普通に着てもおかしなところはないと思います。（ど素人の手によるものなので細かい部分は目を瞑って下さい）
元々、 昔の仕様で内側にウエストリボンがあったので、 リメイク後も付けました。
他のコートも着なければならないため、ここ5年ほどは着用せず風を通すために出すだけになっていました。
シェアードということもあり毛抜けは全くと言っていいほどありません。
革の匂い以外はニオイもありません。
元は古いものですがいかにも清潔で、届いた日から活躍してくれる筈です。
留めはゴムとトグルボタンです。
元はゴムとボタンでした。
寒冷地 、バイカー、ラグビーなど真冬のスポーツ観戦向け。
サイズが大きいようですが、中綿がガンガン入っているので7号の方でも着られると思います。
毛皮っぽさがなく初心者の方にも着易いと思いますし、同時に、歴史的価値のある珍しい毛皮ですのでコレクターの方にもお勧めします。
計測は全て裏側から、革だけ計っています。
毛足の分裾が革からはみ出すので、これより長く見えます。
身丈（後ろ首から裾）85cm
肩幅40cm
袖丈（肩山から袖口まで）60cm
裾回り（広げて）127cm
ポケット左右
留めはトグルボタン4つ
総重量1.85kg